
2025年は54試合の出場にとどまり、打率1割7分7厘に沈んだ。「いろいろなことがうまくいかなくて苦しんだけれど、これ以上に悪いことはない」と総括。新シーズンに向けて「覚悟を持って(定位置を)取りにいく」と決意を語った。
突然、取り戻した感覚
「ここ2~3日ですよ。いい時の感覚、これだというのがつかめたのは。突然です」年末にナゴヤ球場で試行錯誤しながら打ち込みをしていた際に、好調時の感覚を取り戻したと明かした。
狂った歯車
昨年3月のオープン戦で腰を痛め、歯車が狂い始めた。3年目で初めて、遊撃手の開幕スタメンを勝ち取ったものの、4月下旬に脇腹を痛めて登録抹消となった。
「去年(2024年)、肩の脱臼があって、バランス的にいろいろかばいながらやっている中での脇腹(負傷)につながっているんだと思います」
プロ野球静岡県人会の野球教室で子供たちを指導する阪神・岩崎優投手(右)と中日・村松開人選手
高めへの対応
約1カ月間、治療、リハビリのため離脱して5月下旬に復帰した。直後は良かったが、いまひとつ状態が上がらず、8月以降はファームで調整となった。「今までハイボールは〝勝手に〟打っていたんですよね。今年(2025年)はローボールばかり手を出して高めに手を出さないというデータがあって。いつも振らないような低めのボール球も振らされてたのかなと思います」
左の軸足に原因
原因を突き詰めてみて、分かったことがある。「(体の)バランスが変わって左の軸足が折れて、左肩が下がっていたんですよね。それによって目線が傾いて高めがボールに見え、低めがストライクに見えていた。見え方もそうなんですけど、左が折れちゃうことによって左肩が下がってスイング軌道が変わり、高めを打ちに行けなくなった。いい時のバロメーターの中で試行錯誤する分にはいいけれど、悪い時のバロメーターだったので話にならない。悪い癖が付くと、覚えた時の何倍も量をやらないと直らないんです」
見つめ直す時間に
シーズン終了後も自身の打撃と向き合ってきた。ただ、やみくもに量をこなしてきたわけではない。並行して「スキルのレベルアップ」もテーマに練習に打ち込んできた。「しっかり自分を見つめ直す経験になりましたし、必要な時間だったと思います」
必ずポジション奪う
今年も自主トレは母校の明大で、島田ボーイズ時代の後輩の森敬斗内野手(DeNA、静岡市出身)や、同郷で1学年下の佐野大陽内野手(阪神、常葉大橘高出、富士宮市出身)らと共に、1年間を戦い抜く体作りに取り組む。
野球教室に参加した阪神・佐野大陽選手(右)と
「絶対にポジションを奪って、僕が守っていないと駄目だというくらいの成績を残せるように頑張りたい」。球団創設90周年に優勝で花を添える。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)
<取材こぼれ話>本拠地のバンテリンドームナゴヤに「ホームランウイング」が新設されることについて「できたからといって打ち方が変わるわけじゃない。結果、あそこまで飛んだボールが入る、というくらい。ただ、(投手は)今までのように球威で押せば飛距離が出ないというのが通用しないので、コースとか高さとか、より気を付けないといけなくなると思う。(相手投手の)配球がどうなるのか、オープン戦の段階でしっかり確認しながらやりたいですね」と話していました。





































































