
清水エスパルスは次節、首位の京都サンガと対戦します。リーグトップの16点を挙げている京都のFWラファエルエリアスは警告の累積で出場停止です。強度と走力を生かしたプレーで優勝争いを繰り広げる相手とどこまで戦えるか。監督と選手にポイントを聞きました。
DF山原怜音(京都出身)
―地元での試合。京都が地元と忘れるくらい離れている(笑)小学生までいて、京都紫光サッカークラブで育った。静岡県以外の都道府県で少なくとも僕のことを応援してくれる人が親戚を含めている。個人的な思いはあるが、チームとして勝ちを積み重ねるために目の前の試合に集中したい。
―京都サンガのイメージは。
自分が小さなころはJ2にいたチームというイメージだったが、今は全く違う。首位争いをしていて相当力があるチーム。警戒すべき選手もたくさんいる。サッカーのベースの部分をしっかりとやってくる手ごわい相手。
―相手は走ることを求める監督。
走って戦うということがベースにある。その上で前線の選手のクオリティーもあり、つなぐところはつなぐ。僕らも目指している部分もあり、どれだけ通用するか。前節勝った勢いのままに、受け身になるつもりは全くない。どんどん襲いかかっていきたい。
FW北川航也
―チーム内の競争が刺激になる。
この世界であれば当たり前のこと。強く意識することなく、自分のやれることをピッチで表現してチームに貢献したい。
―京都戦のポイントは。
サッカーの本質の走る、戦う、球際というところに一番来る相手。首位相手にどれだけやれるかというのは自分自身すごく楽しみ。勝っていかなければ上位は見えてこない。戦術面でやることもあるが、それ以上の局面が大事。
―京都の長沢駿選手はアカデミーの先輩。
トップ昇格して、長沢選手が移籍するまでの半年と、ユースの練習生だった時にお世話になった。お兄ちゃん的な存在。下部組織から同じFWとして上がって、長く活躍しているのを見ている。けがもありながら今もやっているのを見ると尊敬する。しっかりとプレーで成長した姿を見せたい。
秋葉忠宏監督
―自分たちに集中できる順位、勝ち点になった。
残すはリーグ戦のみなので今季最後の連戦になる。順位が上のクラブとの試合になるが、いろいろな選手にチャンスが出てくる。だからこそいいパフォーマンスを見せて価値を証明してほしい。
―京都はエリアス選手が出場停止。
鈴木義宜のように一緒にやっていた選手もいる。個々でしっかり上回ることが大事。プラスで組織がすごくいいから京都は首位に立っていると思う。それ以上のパフォーマンスをアウェーでも出せるか。相手は一つの方向にエネルギーを使えるようにしている印象がある。それに負けない。ホームでやられた屈辱を晴らし、内容も充実させてやり返す。
―相手のスタイルの特徴は。
前線にラフにボールを入れながらどんどん前に出てくる。それを拾ってまた繰り返す。分かりやすいが、全員がそこにパワーを使えている。その土俵でやられてはいけない。受けて立つことと、少しはぐらかすこと。両方を使い分けながら、アグレッシブにゴールへ向かいたい。