
GKがボールを手にできる時間が6秒以内から8秒以内に変更された新ルール。すでにJ2リーグでは運用が始まり、J1の清水エスパルスは8月6日の天皇杯4回戦サンフレッチェ広島戦で初の適用試合を迎えます。
チームはミーティングでスタッフから新ルールの説明を受け、紅白戦などでも練習しています。元日本代表のMF乾貴士選手は「他リーグやクラブワールドカップでやっている新しいルールを取り入れるのはすごくいいことだと思う」とする一方、「曖昧すぎるところがあり、審判にしっかり説明に来てもらいたかった」とJリーグの対応に疑問を投げかけました。
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乾選手が曖昧と訴えるのはボールを手にしたGKと相手選手の距離。主審は残り5秒のタイミングから手を挙げて指と声でカウントしますが、相手選手がいてボールを離せない状態ではカウントを始めないとしていて、乾選手は「8秒ということは分かったが、どれだけGKの近くにいていいのか分からない」と指摘。ファウルの対象になる場合もあり、「それでイエローカードをもらったらばかばかしく、もったいない」と語りました。
Jリーグは7月に中断期間もあり、「説明の機会はあった。『チームスタッフに説明しました』ではなく、試合をやるのは選手。その場の質問ですり合わせていかないと分からないことが多い」と断じました。
GK陣からは「これまで気にしていなかった主審を探すなど対応が一つ増える」との声も。審判側も「カウント0」のタイミングの見極めやカウント忘れなどで注意が必要とのことで、試合前から選手、審判間の密なコミュニケーションが重要になりそうです。