
清水エスパルスは4月17日、リーグ第12節の横浜F・マリノス戦で2点のリードを奪われながら、後半3得点で逆転勝ちしました。立役者はMF乾貴士選手とMF中原輝選手でした。
中原選手は2失点目の直後に移籍後初得点となる直接FKをたたき込みました。乾選手は左CKで相手のオウンゴールを誘うと、2-2の終盤にはドリブル突破から相手GKの位置を見て見事なミドルシュートを決めて勝利に導きました。
MF乾貴士「そろそろ打とうと」
―4試合ぶりの勝利を手にした。久しぶりに勝てて、0-2からひっくり返したのは良かった。まずは0-2という状況をつくらないことが一番。そこは反省しつつ、しっかり勝ちきったところには自信を持ちたい。
―同点となったCKのーイメージは。
あんまりCKを蹴らないし、練習もしていない。あのメンバーなら禅斗が蹴るが、右サイドバックやって疲れていたので逆サイドは蹴ってくれとコーチから言われた。大体です。ある程度いいボールがいけばいいかなと。得点につながったので大きなプレーにはなった。

ブエノからの縦パスが入ってミスだったがこぼれてきて前を向けた。しっかり運んで相手の前に入れた。この試合で何回かそういうシーンがあって、打たずにパスを出してオーバーラップしてもらおうと思ったが2回とも来なかったのでそろそろ打とうと。GKを見たらポジショニングが悪くて結構空いてるのが分かったので打った。
―ここまでチャンスは多かった。
何回も決めないといけないシーンがあって外し続けてきたのでチームに迷惑をかけていた。ファンの方にも歯がゆい思いをさせてしまった。自分自身もJ1で久しぶりのゴールになったので取れたことはまずすごくうれしい。ここからしっかり絡んでいきたい。
―サポーターの姿を見てどう感じたか。
ゴールを待っていてくれたのはすごく感じていた。本当にお待たせしましたという感じです。やっぱりああいう歓声を聞けるとうれしい。
MF中原輝「自信を持って蹴り込んだ」

―反撃ののろしを上げるFKになった。
キック精度には自信を持っている。ここで決めるか決めないかでチームの流れも変わった。僕自身も最近納得のいくプレーはできていなかった。自分と向き合いながら自信を持って蹴り込んだ。
―コースなどイメージ通りか。
イメージ通り蹴れた。パギさん(相手GKの朴一圭選手)は去年鳥栖でチームメートで、練習でずっと蹴っていた。やっぱりすごいGK。コースはニア上の壁を越えるところを狙った。我慢はしてくるだろうと思った。ファーも一瞬考えたが、ニアが一番入るイメージを持てた。
―逆転勝利の意義は。
勝つことをチームとして求めていた。自分自身が得点を取って勝ったというのは大きなポイント。移籍してきてゴールがなかったのでまず一つ取れてほっとしている。