清水エスパルスの秋葉監督が完勝したFC東京戦で一番うれしかったこととは…。2得点に絡んだ乾貴士は「股抜き、狙い通り」


清水エスパルスは4月29日、敵地でFC東京に2−0で勝利し、3連勝を飾りました。前半終了間際にMF乾貴士選手がエリア内で倒されてPKを獲得。FW北川航也選手がゴール右下にきっちり決め、今季PKでは4点目、トータル6得点目を挙げました。

後半34分には移籍後リーグ戦初先発となったMF弓場将輝選手からのパスを受けた乾選手がドリブルでゴールに迫り、相手を股抜きでかわして追加点を奪いました。

MF宇野禅斗選手が急きょ本職ではないCBで出場して無失点に貢献したり、弓場選手が好パフォーマンスを見せたりとポジティブな話題が多い中、秋葉忠宏監督があることを「この試合で一番うれしかった」と明かしました。

秋葉忠宏監督「監督がいらないチームになってきてる」


「前節から8日間空いた中で、選手たちがスタートからエネルギッシュにハードワークしてくれた。技術力、判断力、アイデアがある選手がどれだけサボらずにハードワークするか、どれだけインテンシティーを上げられるかだと普段から話している。そういった意味では、チームに緊急事態があったが、誰が出てもしっかりとハードワークしてみせたところがまずこの勝利に繋がった。

ここ味スタで4500人以上のサポーターのオレンジ色の大歓声が我々にエネルギーとパワーを与えてくれた。ゲームが進んでいく中で、緊急でセンターバックやった選手がいるとか、弓場が攻守において素晴らしい運動量で効いているとかあるが、最も嬉しかったのは、ピッチ内で選手が判断して3バックと4バックをうまく使い分けたというところ。

途中ベンチで3バックにして少し落ち着かせようかっていう時間帯もあったが、ピッチ内でやっぱり4バックの方がよりいいという判断を選手たちがして、自分たちでしっかりと勝ち筋を見つけた。

どういう状況になっても勝利するためにどうすれば最も効果的かという、ピッチ内の肌感覚をしっかりと大事にしているクラブ。それをしっかりと実行して、しっかりとクリーンシートで終える。非常に大人なフットボーラーで、大人なチームになってきたなと思う。

このピッチでの柔軟性、対応力、しっかりと自分たちで肌感覚を大事にしながら戦うというところが今日は1番嬉しかった。監督がいらないよっていうようなチームになってきてます」

MF乾貴士「股抜き、狙い通り」


「得点シーンのようなボールが来ることが少なく、要求していた。タンキに出そうかとタイミングを見ていたが難しかったのでシュートに。股抜きは狙い通り。来ていたのは分かっていてイメージはできていた」

DF宇野禅斗「CBは中学生以来」


「結果的に無失点で終われたのはほっとしているが、自分のせいでピンチをつくってしまった。周りの選手に助けられた。相手のマルセロヒアン選手と高さでは分が悪いのは分かっていたので、うまくいかなかったことの方が個人的には多かったが、どんなことをされたら相手が嫌かを考えてプレーした。CBは中学生以来。ボランチの長谷部誠さんや遠藤航選手もセンターバックでプレーしている。複数ポジションできるようになるのは選手としての幅が広がって大きな意味がある」

MF弓場将輝「貴士君と話をして…」


「なんとかゼロで終われて良かった。現状に満足せずにやっていきたい。後半15分ぐらいに3バックにという指示がきたが、なんかはまりが悪かった。(乾)貴士君と話をして、4バックの方が良くないですかと。4バックに変えたら追加点も取れて、監督からも肌感覚で変えてくれたのは助かったと言われた。選手主導でやれて良かった」

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1