
清水エスパルスはセレッソ大阪に1―4で完敗しました。前半の立ち上がりから失点を重ね、今季の目標だった「10位以内」の可能性も消滅。MF乾貴士選手のアイスタでは約2年ぶりとなるゴール1点にとどまりました。秋葉忠宏監督は「何も話すことがないくらい。泥くささも必死さも全く見えない。だから3点も4点も取られる」と怒り心頭でした。
秋葉監督
―総括を。
もう何も話すことがないぐらい。泥臭さも必死さも死に物狂いさも全く見えない。ただただ格好付けてプレーしている。だから3点も4点も取られる。なんの成長も未来も見えない。この雨の寒い中見に来てくれているサポーター、ファミリーに失礼なゲームだった。
スタメン選びから考えなきゃいけない。残留が決まったからといって、力のある選手、ベテランに我慢してもらった中でこのスタメンを選んだらこうなるんだと思った。普段のトレーニングから必死になってやってる選手を使おうと思う。明日また練習試合やりますけど、そういったものを見せてくれる選手を、トレーニングから必死にやる選手を使わなければ、こういう様になるということはよくわかった。
もう二度とこういう使い方をしたくないと肝に銘じさせられるゲームになった。トレーニングは嘘をつかない。誰が本当に必死になってやっているかをしっかりと自分の目で確かめて、スタメンで使う。
―前半で代えた2人、何が足りなかったか。
すぐに代えたかったくらい。必死にやらない。ボールを奪いに行かない。抜かれても戻らない。イージーミスはする。つるつる転んでいる。どれをとっても満足するプレーじゃない。1つもない。プロのレベルであんなイージーミスをしてゲームを壊されたら、セレッソは見逃してくれない。そのあと必死になってプレーしているようには全く見えなかった。
乾選手

―得点シーンを振り返って。
(高橋)利樹がいいタイミングで出て、フリーだった。いいところに飛んでくれた。中にいい形で持ち出せたので、その時にDFの寄せが甘かった。ファーサイドに打てば何か起こるかなと考えた。
―途中出場時から応援がすごかった。
久しぶりにこのアイスタで点を取れた。2年ぶりぐらい。やっと取れたなというのもあり、サポーターの方も待ってくれたと思う。もちろん応援も聞こえていた。ただやっぱり、勝ちゲームにできなかったのはすごく悔しい。
―課題に感じた部分は。
全てにおいて相手チームの方が上回っていた。個人の技術力、判断、チームとしての動かし方、そういうのが完全に相手の方が上で、負けるべくして負けた。そこを自分たち1人1人がどう感じるか。練習から死に物狂いでやっていかないと差は埋まっていかない。
そういうところは自分自身もしっかりやって、若い選手にも伝えていきたい。

―残り2試合。
メンタル面で悔しさや落ち込む選手もいる。そこはしっかりリフレッシュして、頭の切り替えももちろん、体も休める。悔しさは忘れてはいけない。その中でしっかり練習しながらみんなで上を目指して、個人としても成長していけるように。それがチームの成長にも繋がる。
吉田豊選手

―前半途中に緊急出場だった。
アップもそこまでできなかった。ネガティブな空気感だった。やっぱり3点目を取られたくないというところがあった。そういう指示を受けて入りました。チーム全体の力の弱さが出たゲーム。
―空気が悪い中で意識したことは。
まずポジティブな声を出した。自分たちの時間を作った。こういうゲーム展開は難しい。しっかりと自分たちの時間を作って、いいエネルギーの使い方をしないといけない。セカンドボールしっかりと拾うところとか、プレッシングの時に一気にパワー使うとか。
エネルギーのうまい使い方をできるようにと思いながら、ポジティブな声をかけながら、しっかり自分たちのリズムをもう1回作ろうという、そういう気持ちで声かけもしました。でも難しい。相手もイケイケで、前半立ち上がりからパワーを一気に使ってくるチーム。個人的には3点目はやっぱりいらなかった。
0―2で折り返すのと、0―3とでは全然違う。後半は(乾)貴士君も入って、攻撃的なところでいつも通りのリズムを作り出してくれた。後半のような攻撃をできるという自信もある。まだまだ青い。僕自身もすごい感じさせられるゲームだった。
―試合前の空気に違いはあったか。
そういうのは全くなかった。強いて言うなら、ベテランが今日はベンチに多かったので、もう少しいろんな選手に声をかけてあげるべきだった。特に若い2人に関しては、思い切ってやった結果だと思う。それはまた次に繋がる。しっかりと短い時間で修正して、気持ち切り替えてやってくれればいい。
―ホーム戦はあと1試合。
雨にもかかわらず来てくれたサポーターの皆さんにこうしょうもないゲームを見せてしまった。本当に申し訳ない。僕たちが叩かれてもいい。こういうゲームをしないように、もう1回見に行きたいという風に思うようなゲームで勝ちをプレゼントしなきゃいけない。




































































