
昨年12月に神宮球場などで行われた少年野球のNPB12球団ジュニアトーナメントに初参戦した、くふうハヤテベンチャーズ静岡ジュニアチームの解散式が2月15日、ちゅ~るスタジアム清水で行われました。
チームはおよそ3カ月の短期間で練習を繰り返し、全国の舞台で1勝を達成。昨季、NPB2軍ウエスタン・リーグに参入したトップチームと同様、挑戦した選手は大きく成長を遂げました。
6年生16人のチームが誕生
20回目の記念大会で、招待チームとして参加が認められたくふうハヤテ。昨年8月から複数回にわたって実施された厳しいセレクションを経て、小学6年生16人のチームが誕生しました。
各所属チームで主力を張る選手が集まり、一人一人の実力は折り紙付き。しかし、トップチームで投手コーチを務める中村勝監督は「(合流直後は)連係プレーなどの細かい部分で無駄な部分が多く、たくさんミスが出ていた印象。最初は大丈夫かなと思った」と初期段階を振り返ります。
10月から本格始動したチームの活動は毎週末と、多くの時間を費やすことはできませんでした。それでも、生まれた課題と毎週向き合いチームワークを磨きました。「選ばれてきた選手たちで非常にセンスがあり、できることが毎週増えていった。それを見るのがすごく楽しかった」と指揮官。選手は着実に進歩していきました。
練習試合は敗戦が重なりました。ただ、実戦を重ねるごとに質は向上。福田有主将も「最初はみんな声が出なかったが、最終的には元気が出てとても良いチームになった」と実感したといいます。
0−3からの逆転劇
迎えた本番。BCリーグジュニアとの初戦は3点をリードされる苦しい展開となりました。しかし四回に百瀬壮汰選手の2点適時二塁打、桑折海聖選手の適時二塁打で追い付き、さらに後藤大和選手の適時打で一気に逆転。五回にも得点し、5−4で接戦をものにしました。「
3点負けている状況から、みんなでつないで逆転できた。とても良い経験になった」と福田主将。一丸となって粘り強く戦い、初勝利という歴史を刻みました。