伊豆の玄関口・三津浜で、唯一無二の“非日常”を味わって

北は沼津、三島、箱根、東は伊豆の国に修善寺、そして西は海岸沿いに戸田、土肥、堂ヶ島を望め、伊豆の玄関口でもある三津浜(みとはま)。遠景には千本松原の海岸や富士山がそびえます。観光にも最適なこの場所で、その醍醐味である“非日常”を存分に味わえる宿といえば、明治44(1911)年創業の「松濤館」です。
駿河湾に連なる三津浜の海にせり出した場所にあるこの宿は、恵まれた立地を活かした四季折々の風光明媚な眺めが自慢。今回はそんな松濤館の魅力を紹介します。
淡島越しの富士を望むラウンジ

優雅な邸宅に招かれたような気持ちになる、大きすぎない規模感も魅力のひとつ。素敵な花器に生けられた季節の花を横目にラウンジへ。
大きな窓からは淡島越しの富士山が望め、その美しさに心がゆるりとほどけます。どの客室からも最上級の眺めを楽しめるという絶景お宿の魅力を、ラウンジからも感じられます。
伊豆の自然に抱かれる内湯と露天風呂

温泉は、松濤館の長年の夢が叶って自前の温泉が湧き出した「三津浜温泉」と「大仁温泉」のブレンドなのだそう。効能はリウマチ性疾患や病後回復、疲労回復など。ブレンド温泉という珍しい体験もここならではのお楽しみになりそうです。

人気があるのは半露天風呂がついたお部屋です。部屋付きのお風呂は好きな時間に気兼ねなく入れることができるのがうれしいですね。客室のお風呂も大浴場も、もちろん全て富士山ビュー!
地酒と一緒に楽しみたい、伊豆の和風創作料理

夕食(一例)

夕食(一例)
絶景や温泉と並ぶ自慢は何と言っても手の込んだ料理の数々。食事は1階の料亭「京小路(みやこうじ)」または客室のお好みの方で味わえます。地産地消をメインに季節感を大切にし、味はもちろん、目でも楽しめる色鮮やかな和風創作料理です。お酒の種類も豊富で、「磯自慢」「富士ワイン」など、飲料の調達を担当するスタッフ・杉山龍也さんが仕入れたこだわりの地酒が揃います。中には「富士錦コルトベーションSP」「葵天下」といった珍しい銘柄も(いずれも日本酒。3種・5種の飲み比べセットもあり)。杉山さんから料理に合うお酒のアドバイスも聞けるので、参考にしてみては。

朝食(一例)
朝食も、夕食と同じ場所でいただきます。その時々の旬な食材を使ったお料理を朝から堪能できるのは“お宿の食事”ならではの贅沢ですよね。名画たちを愛でる客室

全21室の客室は、半露天風呂付和洋室やシャワーブース付和洋室など6タイプ。いずれも落ち着いた色調で統一された、数寄屋風造りの和モダンな雰囲気です。どの部屋からも大自然に抱かれた穏やかな入り江が望めます。

客室や館内の共用部分(フロント・ロビー、廊下、画廊談話室)に飾られている巨匠の絵画や掛け軸も必見です。松濤館ゆかりの画家・梅原龍三郎をはじめ、横山大観、棟方志功、東山魁夷、平山郁夫、草間彌生など有名画家の作品が並びます。
「料理だけでなく、絵画や掛け軸など美術作品においても季節の“はしり“から“なごり”までの移ろいを意識しています。」と支配人の井上貴裕さん。
一度訪れたら帰ってきたくなる宿

最上級の富士山の眺望はもちろん、“心地よい距離感”を心がけてくれるスタッフのおもてなしも評判で、連泊する人やリピーターが多いのだとか。
各予約サイトの口コミでも高評価が並び、近年は欧米からの宿泊客も増えているそう。「一度訪れたら帰ってきたくなる宿」ともいえるかもしれません。
カップルや夫婦はもちろん、女性複数名での利用も大歓迎。気の合う仲間と、ここでしか味わえない特別な一時を過ごしてみては?

<DATA>
■松濤館
住所:沼津市内浦三津7
電話:055-943-2311(10:30~19:00対応)