SBSアナウンサーの松下晴輝です。先日、休みを活用して気になる鉄道に乗ってきました!

皆さんはご存知でしたか…? 静岡駅から岐阜県の岐阜駅まで直通で乗り通せる電車が存在することを!
ということで、三度の飯より鉄道旅行が好きな松下が実際に乗り通してきましたので、ご紹介していきます。

例の超ロングラン鉄道は、静岡駅を早朝5時28分に出発します。静岡駅から発車する下りの東海道線においては、始発の次の電車にあたります。

運用されている車両は313系1000番台(写真右)。静岡区域を多く走っている横長のロングシート車ではなく、転換クロスシートの車両で座り心地良し!

さらにはトイレも完備!
今回の乗り通しで最も不安視していた長時間の着席による腰の痛みとトイレ問題は心配なさそうで一安心です。

午前6時1分、金谷駅を通過し菊川駅へと向かっている途中、静岡の車窓らしい光景が…。
島田市神谷城付近の茶畑が綺麗に見られます! こういった地元ならではの景色を代わる代わる楽しめるのが、私が鉄道旅を大好きで止まない理由なのです。
ちなみに大体この辺りで通勤通学ラッシュの第一波が訪れ、車内にも人が多くなってきます。

午前6時57分、浜松駅を超えて舞阪駅も過ぎたあたり…。この辺りの見どころはやっぱり浜名湖です。車窓からも弁天島の赤い鳥居(写真左上)が見えます(松下が危うく写真を撮り損ねるところだったので小さめですが…笑)。
鳥居を見送ったら、もう間もなく静岡県を抜けて電車は愛知県へと突入します!
下りの東海道線において愛知県1駅目となるのはコチラ…

二川(ふたがわ)駅、愛知県の豊橋市に入りました!
午前7時17分、豊橋駅へ到着。ここまで既に2時間弱も同じ電車に乗っているという計算に。
隣のホームを見ると…

この電車を途中駅で抜き去る予定の特別快速の電車が! この電車に乗れば今回の終点、岐阜駅へはもっと早く到着できるのです。揺らぐ松下の心…。
しかし!今回の旅の目的は『静岡駅から発車する岐阜行きに乗り通すこと』。これを忘れてはいけません!!
甘え心に喝を入れ(笑)、豊橋駅で買った朝食のジャムパンを手に、再び普通電車で名古屋・岐阜方面へとゆっくり向かいます。

途中で三河大塚駅付近から見える蒲郡市のラグーナテンボスにある観覧車や、尾頭橋駅付近から見える中日ドラゴンズの2軍球場にあたるナゴヤ球場を写真に収めたところで、東海エリア1の大ターミナル・名古屋駅が近づいてきました。

午前9時23分、名古屋駅に到着!
静岡駅を出発して約4時間を経過し、いよいよ本格的な長旅となってきました。

この乗り通し旅の面白い点は、その車窓の移り変わりにあります。
都会的な街の景色から、少し走ると田園風景に切り替わり、またしばらく走ると次の街が見えてくる。その間に車内では街に向けて次々に人が乗り込み、浜松や豊橋、名古屋といった大きなターミナル駅に着くと波のように人が一気に降りて再びガランとした車内へと戻る、そんな光景が繰り返されます。
1本の電車を乗り通したからこそ、地域の人々の生活の流れが分かる貴重な経験になったように感じています。
さて、再び落ち着いた車内に戻り電車は名古屋駅を出発。終点の岐阜駅へと進んでいきます。

愛知県ラストとなる木曽川駅を過ぎて、電車は鉄橋を渡ります。この鉄橋こそ、愛知県と岐阜県の県境なのです。
ちょうどその付近でこんなアナウンスが…!「次は〜終点、岐阜。終点の岐阜です。」

それはまさに今回の旅が間もなく終わりであることを告げる放送でもあります。
午前9時54分、終点・岐阜駅に到着。静岡を出発してから、4時間26分が経過していました。
気になるその走行距離は、乗り換えアプリのNAVITIMEで調べてみると216.1kmとのこと。

岐阜駅に降り立ち東海道線を背景に記念写真を撮っていたとき、不意に背伸びをすると腰から「バキボキバキ…」と半端じゃないほど軋んだ音がしたのは忘れません。これも在来線旅ではある種の醍醐味です。

ちなみに松下はこの後、岐阜の喫茶店でモーニングをいただき、赤色が特徴的な私鉄・名鉄に乗って名古屋に戻ります。

先ほど通過したナゴヤ球場でくふうハヤテ対中日のファーム公式戦を観戦する等、名古屋の街を観光。帰りは新幹線を使って静岡に戻りました。
在来線、それも普通電車を乗り通した後だからか、いつも以上に新幹線が速く感じたものです(笑)。

今回はお得な『青春18きっぷ』の期間ではなかったので、運賃もしっかりかかってしまいましたが、大好きな電車旅を今後も継続的に楽しんでいけたらと思っています!
私が担当するSBSラジオ、金曜日の『IPPO』では定期的に鉄道トークに花を咲かせていますので、鉄道旅行が趣味の方はそちらも是非聴きに来てください。