NTTカップ静岡県U-12サッカー大会で優勝したFCガウーショの選手に聞いた「好きなプレーヤーは?」「将来の目標は?」
ヒデ:優勝おめでとうございます。
柴原:小学生最後の、集大成の大会だったので本当に頑張ってくれました。6年生がいい形で卒団できてほっとしています。
ヒデ:それぞれ自己紹介をお願いします。
田村:フォワードの田村颯芽(りゅうが)です。
塩田:サイドバックの塩田陸です。
杉澤:サイドバックの杉澤旺甫(おうすけ)です。
鬼頭:まだ創設3年のチームが決勝で、清水エスパルスU-12清水に2‐1で勝利しました。監督、この試合を振り返ってください。
柴原:最高の舞台で最高の相手と試合をすることができて、こちらもレベルの高いサッカーができたかなと思います。1人1人のストロングポイントを生かしつつ戦い、上手くはまった試合になりました。
ヒデ:特に心がけていた戦術やメンタルはありましたか?
柴原:最後なので、本当に「楽しもうぜ!」と。今までみんなでやってきたので、お互いの特徴や苦手なところは理解している。そこをしっかりカバーしつつ、最後勝ちいくぞっていう試合でした。
ヒデ:楽しむためにはやっぱり勝たなきゃってことですもんね。
柴原:そうです。本当にそれが大前提でした。
練習は裏切らない
鬼頭:この試合で、田村君が大事な2点目をアシストしました。振り返ってもらえる?田村:トップの三浦蔵人選手の背後に蹴ったら何か起こると思ったので、思い切り蹴りました。
ヒデ:まずその画が浮かぶわけだ。「あそこだったら何か起きる」と。それは練習でもやっていたことなんですか。
田村:はい。そうです。
ヒデ:じゃあ、それが試合でしっかりと出たんだね。やっぱり普段の練習は裏切らないですね。決めてくれたときどう思いました?
田村:めっちゃ嬉しかったです。
鬼頭:キャプテンの杉澤選手はNTTカップ期間中、チームのどんなところをまとめようと意識してやってましたか?
杉澤:体調不良者やけが人が多かったので、誰が出てもいいパフォーマンスができるように練習から気合を入れて、ポジティブな声を出して盛り上げていました。
ヒデ:杉澤君はどんなキャプテンですか。
塩田:頼れるキャプテンです。
田村:めっちゃ面白いし、うまい。
ヒデ:キャプテン、特に大変だったのは?
杉澤:みんな上手で、ちゃんと自分の意思を持ってプレーしています。その中で自分の意見をみんなに伝えないといけないから、まず相手の意見を1回受け止めて、そこから自分の意見を伝えるというのが大変です。
3人は静岡学園中とJFAアカデミー福島へ
鬼頭:今小学6年生。春からみんな卒業して、違う道に行きます。監督、せっかくなので、ずっと見てこられた3人にそれぞれ一言ずつお願いします。柴原:陸(塩田君)は黒子役ですね。縁の下の力持ち。派手さはないけど、みんなを支えてくれる、かゆいところに手が届くような選手。本当にチームに必要です。
ヒデ:中学校からはどうするの?
塩田:静岡学園中に入ります。
鬼頭:颯芽君(田村君)はどんな選手でしたか。
柴原:チームのキーマン。良くも悪くも天才肌で、もう本当に絶滅危惧種のファンタジスタタイプですね。当たれば150点、200点ぐらいのプレー。外れると10点、20点ぐらいのプレー。すごく面白いプレーをしてくれますね。
ヒデ:見ててワクワクするんですね。
鬼頭:4月からは?
田村:JFAアカデミー福島に行きます。
鬼頭:キャプテンの杉澤選手はどんな選手でしたか。
柴原:運動量豊富なファイターなので、気持ちで背中を見せてチームを引っ張るというタイプのキャプテンでしたね。
ヒデ:旺甫はどこ行くの?
杉澤:静岡学園中でプレーします。
鬼頭:塩田君と一緒ですね。仲間がいるし頼もしいよね。
ヒデ:ここで培ったものは大きいですよね?
柴原:基礎基本を徹底的にやってきました。戦術、メンタル、切り替えのところ。サッカーの基盤となる部分は全部叩き込んだつもりでいるので、あとはその上にどれだけストロングを乗せていけるかが勝負になってくると思います。
厳しい練習や辛い練習をたくさんやってきたので、大人になってプロになって引退したときに、それが酒のツマミになったらいいかなって思ってます。
どんな監督ですか?
ヒデ:逆に、柴原監督はどんな監督でしたか?。塩田:オンとオフの差が激しい監督です。
ヒデ:一番いいじゃない。オンはどんな監督さんなの?
塩田:試合中だとすごいサッカーに集中して、的確なアドバイスをくれますし、試合中からすごい大きい声を出してくれるので、ピッチの中でやってるとやりやすいです。
ヒデ:逆にオフは?
塩田:オフはずっと僕たちと一緒にふざけてます。
ヒデ:お兄ちゃんみたいな感じかな。それは嬉しいね。颯芽と旺甫はどうですか。
田村:ほとんどいつも、ちょっとダラダラしてる。
杉澤:言うだけじゃなくて、一緒に紅白戦とかやった時にやっぱり上手だなと。考えているところがすごいなって思います。
ヒデ:一緒にプレーしてるから文句言いようがないというかね。同じメニューをこなしてたらそうだよね。
なぜガウーショに?
鬼頭:陸君はいつからサッカーを始めて、どうやってガウーショに入ったの?塩田:2年生ぐらいの時に別のチームに入って、4年生ぐらいになるタイミングでガウーショが新しく立ち上がるって聞いて、コーチについていこうってなりました。
ヒデ:ついていこうと思った大きな要因って何かな?
塩田:3年生までコーチに習って、すごい自分自身成長できましたし、他のチームメートも一緒に行くって言ってたので、自分も行こうって。
ヒデ:監督冥利に尽きますね。颯芽は?
田村:3年生の終わりにこのFCガウーショができることを知って、上手い選手が集まると聞いたので入りました。
柴原:颯芽はサッカースクールの頃から、年中の頃からずっと一緒にやっていたので、来てくれました。
ヒデ:旺甫は?
杉澤:俺も颯芽と陸と同じで、ちっちゃいときから一緒にやってたチームメートがいて、そのままコーチにも指導を受けたいと思ったことがきっかけです。
鬼頭:好きな選手は?
塩田:長友佑都選手。
ヒデ:彼のすごさってどういうところだと思いますか。
塩田:たくさん声を出すので、チームの雰囲気が明るくなると思いますし、たくさん攻撃参加もしてるので、そういうところは真似しています。
鬼頭:颯芽さんは?
田村:ロナウジーニョ選手です。見てて面白いです。
ヒデ:颯芽は1人でアカデミー福島。寂しくないですか。
田村:ちょっと寂しいです…。
ヒデ:お母さんも心配だろうけど、自分で選んだ道だもんね。楽しみの方が大きい?
田村:はい。
ヒデ:ガウーショでやったことがそのまましっかり通用するだろうから。さらなる成長を楽しみにしています。
鬼頭:キャプテンの旺甫君は?
杉澤:カルレス・プジョル選手。すごい闘志むき出しで、みんなを声やプレーで支えている。引っ張っていけるキャプテンです。
ヒデ:旺甫からは闘志を感じますか。
柴原:感じますね。もう球際は迷わず飛び込みます。
巣立ちの時
鬼頭:それぞれに家族への感謝の気持ちや将来の目標を聞かせてください。塩田:ここまで6年間サッカーをやってきて、送り迎えを全部やってくれたので本当に感謝しかないです。将来はプロになって、自分の目標の一つであるプレミアリーグでプレーして、日本代表になってワールドカップで優勝したいなと思います。
田村:ほぼ毎日送迎や家事をしてくれて感謝しています。将来の夢は、海外で活躍できる選手になって、引退したらお世話になったガウーショの監督とかコーチをやりたいです。
杉澤:将来はプジョル選手のような、みんなから頼られるキャプテンになりたいです。
ヒデ:この6年間どうでした?
杉澤:大変なこともありましたが、みんなで楽しみながら最後に優勝できて嬉しいです。
鬼頭:静岡から大きく羽ばたいていってほしいと思います。
サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!
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