3月13日放送「静岡発そこ知り」のテーマは、『あの店の隠れた名品 in 熱海』。
今回ロケをしたのは、なすなかにしの中西さんと梅小鉢の高田さんの仲良し夫婦。ネット販売では1年待ちという干物を作る、ハイパーな方に会ってきました。
商標登録済み!『ハイパー干物クリエイター』って?

中西&高田夫婦が熱海の街中で出会ったのは、“ハイパー干物クリエイター”という肩書きを持つ藤間さん。

藤間さんが手掛ける「干物屋ふじま」では、定番のアジをはじめ、エビやウナギなど年間20種類以上の干物を作っています。これらの干物はネット限定販売で、なんとすべて1年待ちという人気ぶり。中でも一番人気なのが…?

ビンチョウマグロの大トロ天日干し。あぶらののったビンチョウマグロの干物は、1週間で300本以上売れる、圧倒的人気No.1商品です。
鯖は一本開きの干物にするべき!その理由は?

人気No.1商品がわかったところで、今回の目的でもある隠れた名品を聞いてみましょう。
藤間さん:マグロと比べると売り上げは10分の1ですが、トロ鯖を丸々1本天日干しにした「トロ鯖1本開き」ですね。

鯖はサイズが大きいため、食べやすい半身の干物がよく売れます。ただ半身にすると、骨に近い部分は捨ててしまうことになります。
実は骨の周りこそ旨味が詰まっているので、藤間さんは一本開きがおすすめなんだとか。ネット販売では一年待ちですが、熱海市内の飲食店では食べることができるんです。
干物にすると甘みと旨味がアップするビンチョウマグロ

ここはハイパー干物クリエイターの藤間さんが作る一年待ちの干物が食べられるお店「yoshi-魚-tei」。

まずは一番人気のビンチョウマグロの大トロをいただきます。

高田さん:お造りでいただくよりも、甘みと脂味がすごいですね。
藤間さん:マグロは焼くとパサパサになるんじゃないかと思われがちですが、適度な水分だけ飛ばして焼くので、ジューシーになるんです。
一本開きだからこそ味わえる、骨の近くの凝縮した旨味

こちらが藤間さんおすすめの「トロ鯖一本開き定食」1,903円(税込)。

中西さん:めちゃくちゃジューシーですね。口に入れた瞬間、ジュワ〜っと脂が出てくる!

味の決め手は、いしり醤油を使用した特製ダレ。一枚一枚丁寧に塗ることで、魚の旨味を引き出します。
それを遠赤外線で焼くことによって、ふっくらジューシーに焼き上がるんです。

そして一本開きだからこそ食べられる旨味の宝庫、骨の周りをいただきます。
中西さん:うまいっすね!旨味すごいよ。

一年を通して、常に高得点を出さなければならない干物。
みんなで協力して干す時間などを細かく調整して、いつでも高いクオリティを保ち続けているという努力がハイパーですね!
<DATA>
■yoshi-魚-tei(よしうおてい)
住所:熱海市渚町13-11
電話:0557-85-2007
営業:11:30〜15:00、17:00〜21:00
休み:月曜日・第3日曜日