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静岡県内の企業も出展!ラスベガスで開催の世界最大級の家電IT見本市「CES」に行ってきました!

アメリカ・ラスベガスで開催中の世界最大級の家電IT見本市「CES」に行ってきました。静岡県内関係の企業も出展していて、現地企業などとの商談に臨んでいました。

カタナコーポレーション(浜松市)

浜松市浜名区のカタナコーポレーションは、画像や動画などあらゆるデータを可逆的・高速に圧縮する自社開発ソフト「CVC」をアピール。自動車の自動運転技術の開発や、製造業、医療分野の検査画像の保存などに利用されている実績があります。データセンターやサーバーのデータ量を減らした上で高速に通信し、必要な時には元のデータに戻すことができるメリットを生かし、クラウド事業者や、自動車メーカーなどへの売り込みを図ります。

カタナコーポレーションの海外の見本市への参加は多いですが、CESは2020年にオンラインで出展して以来2回目。今回は飛行する物体からデータを送ることができるか、などの複数の具体的な問い合わせを受けていました。

藤田信夫社長は「今回は自動車関連技術が集まるブースが確保できず、デジタルヘルスの場所になってしまったが、具体的な商談が多くできた。自分から世界的な企業へ売り込みに行くこともできるので、現地でしか得られない成果がある」と手応えを感じていました。

小糸製作所(東京都)

県内に多数の拠点がある小糸製作所は、自動車に搭載するヘッドライトなどの光源の製造と制御の技術を実物展示で紹介しています。ウインカーを出すと、曲がる方向への矢印を地面に照射し、死角にいる歩行者に気づいてもらいやすくなる技術や、ハイビーム走行時にカメラで対向車を検知し、対向車の部分だけ光量を減らす制御技術を売り込みました。

電気自動車(EV)では、ガソリン車のグリル部分が必要なくなり光源を設置できます。色で電池残量や速度帯を表現したり、ドライバーが必要な情報を前方の地面に照射したりもできます。技術管理部の塚本聡主管は「独自技術も重要だが、EVや自動運転の普及を見据えると、より良い使い方の提案をできるかどうかが勝負になる」と指摘していました。

CESは現地時間12日まで開催され、主催者は13万人の来場を見込んでいます。


文:FUJIYAMA BRIDGE LAB 小泉直樹

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