ジュビロ磐田には「仕掛けの意識」が必要だ!サッカー元日本代表でクラブOBの太田吉彰が選手たちを直撃取材した
サッカーJ2リーグは残り4節。ジュビロ磐田は前節、ライバルの清水エスパルスに敗れてJ1自動昇格圏から転落し、4位でリーグ最終盤を迎えます。元日本代表でジュビロ磐田OBの太田吉彰さんが古巣の練習を直撃、昇格のためのポイントを探りました。
ジュビロは11日から次節の徳島戦に向けて練習を再開しました。
<太田さん>
「少し硬いかなと思ったんですが、練習が始まるとすごく明るい雰囲気でした。次に向けて切り替えるしかないですし、選手の表情を見ていると、“やってやろう感”がすごく伝わってきます」
ジュビロがJ1昇格を手繰り寄せるために必要なこととは。太田さんが残り4節のポイントとしてフリップに書いたのは「仕掛けの意識」ー。
<太田さん>
「チーム全体として、パススピード、前への意識がすごく上がってきて、効果的な縦パスが多く入るようになった。今後必要なのは、縦パスが入った後のゴール前の1対1。ペナルティエリア付近での仕掛け、ドリブルの仕掛けが増えてくると、対戦相手も対応が難しくなるので、ゴール前で強引にでも仕掛けていく意識を大切にしてほしい」
ここ数試合は効果的な縦パスが増えていますが、相手の守備を崩すことはできず、ゴールにつなげることができていません。そこで、ポイントになるのが「ドリブルでの仕掛け」です。
太田さんが仕掛けのキーマンに挙げたのはエースのジャーメイン良選手。前節のエスパルス戦では積極的なドリブルで相手のディフェンス陣を切り崩し、自ら決定機を生み出しました。
<ジャーメイン良選手>
「シーズン終盤でどのチームも結果を求めてきて、守備もガッチリ守ってくるチームもある。そういう中で相手を切り崩していくところや個の突破、アイデアが最後は重要になってくると思う。今は体の状態はいいので、あとは結果だけかなという感じです」
そしてもう1人、ドリブルでの仕掛けといえばこの人。ジュビロのジョーカー古川陽介選手です。静岡学園仕込みのテクニックで相手ディフェンダーをほんろう。第33節の秋田戦では1点ビハインドで迎えた後半42分、自らの仕掛けで相手を引き付け、同点ゴールをアシスト。チームの窮地を救いました。
<古川陽介選手>
「相手陣地で前を向いた時の怖さはもっと出せると思う。この数試合は自分として1つも満足できていないので、まずコンディションを上げて、一番いい体の状態をつくって、自分の武器を存分に出していきたい」
残り4試合、昇格のためにはとにかく勝ち続けるしかないジュビロ。静岡ダービーでの悔しさを糧に、ここから反撃の狼煙を上げます。
<山田大記選手>
「ダービーの敗戦はショッキングだったが、しっかり前を向いて自信を持ってやっていくこと、自分たちにできることをしっかりと。4連勝して、昇格をつかみ取りたいなと思う」
<横内昭展監督>
「(この2週間で)劇的に何かが良くなるということはない。ここまで積み上げてきたものを続けて、出し続ける。それが一番の昇格への近道だと思っている」
<太田さん>
「ジュビロには仕掛けられる選手はものすごく多い。もう行くしかないので、積極的にゴールを目指してほしい。勝ち点で並んでいる東京ヴェルディとの直接対決も残っている。残留争いをしているチームとの対戦でも気持ちで負けないようにしてほしい」
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