全校集会はファンファーレから始まる!? 3m60cmもある楽器を演奏する部活
静岡県内で起きた超・どローカルなびっくりをお伝えするこのコーナー。今回は、全国で唯一という珍しい部活を学生がリポートしてくれました。スイスの民謡楽器の音色を藤枝に!

今回訪れたのは、藤枝市にある藤枝順心中学・高等学校。2023年で112周年を迎える、全校生徒430人の女子校です。

この学校には、日本で唯一!ここにしかない部活があるというのです。
ということで、今回リポートしてくれるのは高校3年生の安食若穂さん。

講堂から美しい音色が聞こえてきたのでドアを開けてみると?3人の学生が長〜い楽器を演奏していました。
長さ3m60cmもある楽器の名前は「アルプホルン」。もともとはアルプス山地などで、羊飼いがコミュニケーションをとるために使っていたスイスの民謡楽器です。

演奏していた1人は、高校3年生の鈴木萌衣さん。
「先輩方の音色を聴いて、すごくきれいだなと思ったから入部しました」

もう1人は、中学2年生の北久保菜々さん。
「日本で唯一というところに惹かれて入部しました」

この学校にアルプホルン部ができた理由を小澤先生に伺ってみました。
「今から25年前に、先代の理事長が藤枝の街にアルプホルンの音色を響かせたいという思いで、楽器を購入したというのが始まりです」

この学校でとても重要な役割を担っているアルプホルン部。実は毎週月曜に行われる全校集会で、始まりを告げるファンファーレを吹いているんです。
これは前校長の発案で始まったとのことですが、今では学生にとって馴染みのある音になっています。
アルプホルンの演奏に挑戦!

ところでアルプホルンを吹くのは簡単なのでしょうか?
まだ吹いたことがないという安食さん、本番用の衣装に着替えてチャレンジしてみましたが……。
「フーッ。どうしましょう、本当に音が出ないんですけど」何度か練習してみると、少しだけ音が出るようになりました!

実はアルプホルン部の部員は、鈴木さんと北久保さんの2名だけ。今回登場してくれたりのんさんは、管弦楽部からヘルプで来てくれています。
来年、鈴木さんが卒業してしまうと、部員が1人になってしまうという悩みを抱えています。

最後は元気に「順心 アルプ No.1!」と声を揃えて言ってくれました。
もしアルプホルンに興味が出た人は、この学校について少し調べてみてくださいね。(2023年6月24日放送)