
県高校総体のサッカー決勝が7日、エコパスタジアムで行われ、女子は常葉大橘がPK戦の末、藤枝順心を破り14年ぶり3度目の優勝を果たしました。
橘はエースのFW松浦芽育子選手が前半にゴールを決め先制。1-1からの延長前半終了間際には途中出場のFW竹川花音選手が一時勝ち越しとなるゴールを奪いました。
PK戦では4人が成功。選手権、総体を合わせ全国で5季連続優勝中の女王との激闘を制し、選手、スタンドは歓喜に包まれました。チームは全国総体への出場権を懸け、21日から始まる東海総体(三重県)に挑みます。
落合史裕監督
―藤枝順心に対し、どのように臨んだか。(女王に対し)これまでは身構えていたが、今は立ち向かってやろうという雰囲気に変わりました。
―昨年の選手権県大会でも勝利した。
(その試合に)勇気づけられたのはありました。
―ゲームプランは。
押し込まれるのは想定していました。
―PK戦の前、選手にはどんな言葉を。
思い切り蹴ってこいと伝えました。
―次は全国を目指す戦い。
藤枝順心の全国6連覇を止めた県代表として出るからには、必ず全国を決めたいと思っています。
FW松浦芽育子選手

―藤枝順心の連覇を12で止めた。
めっちゃうれしいです。リーグ戦も負けていないので、負ける気はしませんでした。絶対勝つぞという気持ちで挑みました。
―どんな対策を。
蹴ってきたボールをはね返してセカンドボールを回収し、つなげる時間があれば揺さぶるように意識しました。
―ゴールシーンを振り返って。
(望月が)クロスを蹴る瞬間に、ボールを見ずに入ったら相手の背後にバウンドしたので、上に蹴って決めることができました。
―昨年の全国選手権では初戦敗退。
努力も対策もして雰囲気も良かったのに何もできませんでした。大会後、みんなでノートを見せ合ったり、ミーティングを開いたりして思いを共有するようにしました。ノートには練習メニューや練習のポイント、良かったこと、悪かったこと、改善できることなどを書いています。1日1人が書いて全員で回すようになり、より雰囲気が良くなっています。
―監督が4月に交代した。
最初は不安でしたが、コーチは変わらずにいてくれて励ましてくれました。自分たちのサッカーをやろうと決めました。
―次は東海総体。
(決勝で)けがをしてしまい、治るか分かりませんが、県総体で優勝したから良いのではなく、東海総体中にもレベルアップしていきたいです。そして絶対に全国に行きます。
FW竹川花音選手

―得点シーンを振り返って。
相手が下げるのか下げないのか、曖昧なボールを拾ってシュートしました。
―藤枝順心に勝った。
信じられません。
―松浦選手が負傷し、出番が回ってきた。
いつでもいけるようにしていました。いつも(松浦)芽育子が点を取ってくれているので、自分が決める番だと思いました。
―後半以降、苦しい時間が続いた。
自分たちならできると声を掛け合いました。
―東海総体へ向けての意気込みを。
自分の得点で勝ちたいです。