2022年8月30日 12:00
コラム
▽8/30 望月やすこのコラム≪カメラマンの利?≫▽

■ 8/30【カメラマンの利?】
県内あちこちの特産物取材にまわっていた時、
とある製茶問屋の長老に聞いた話です。
『むかし、俺んまだ20代でお茶屋の駆け出しの頃。
静岡じゃなくてどっか遠くの方からお茶を売りに来た人んいて、俺んとこに買ってくれ、っていうワケ。
なかなかいいお茶だし、相場よりずいぶん安い値だからさ「こりゃあいい買い物だ」って思って買っただけんが、
3ヶ月もしたらも~のすごいマズイお茶になっちゃっただよな~。
そん時に先輩に「作物はその土地に合って育ったもんじゃなきゃダメ。
旬の時は旨くっても、そんときだけですぐ不味くなっちゃうもんだぞ。
お茶は1年間、美味しく飲めるようにちゃんと地の物を選べ。地の利ってのがあるんだぞ」って教えてもらった。
だから俺は今も自信もって「お茶はやっぱり静岡だ」って売ってんだ。』
イイ話を聞けた取材でした。
すごく記憶に残っていて、スーパー買い物をする時にも思い出します。
それと同じくらい、いつも思うのは
「カメラマンって、イイ話をタダで聞けてラッキー」ということ。
原稿を書くのはライターさんだから、取材先の話がつまらなければ聞かないし、
聞きたいことがあれば横から口を出してグイグイきいちゃう。
自分勝手にやりたい私にすごくピッタリな職業です!
カメラマンの利ですかね。
言いたがり主婦 望月やすこ