静岡県NIE推進協議会

新聞記事感想コンクール 県内3人4校奨励賞

2024年12月10日(火)付 朝刊


 日本新聞協会は9日、家族や友人と新聞を読み、感想や意見を書いて応募する第15回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の入賞者を発表した。県内からは奨励賞に湊結菜さん(浜松初生小6)、泉心乃香さん(浜松学芸中1)、前川大樹さん(浜松開誠館中2)、学校奨励賞に浜松初生小、浜松開誠館中、浜松学芸中、沼津市立高が選ばれた。全国から計6万1576点の応募があった。
 湊さんは、静岡大などが県内各地で広葉樹による防災林整備に取り組む静岡新聞の記事を選んだ。その土地に適した苗木を育てる長期実験を伝え、「地震のニュースをよく聞くので、どんな防災林かを知りたかった」と読み込んだ。その上で「広葉樹が松より強いと知って驚いた。育てるのは大変だけど、被害を少なくするためにこの活動が広がってほしい」と強調した。
 泉さんは、米不足の中でも、食べられる米が廃棄される実情や、新鮮な商品を求める消費者に疑問を投げかける記事を取り上げた。「買い占めたり廃棄されたりして、必要な人が買えないのでは悲しい」と指摘。「買い物や外食では適量を考えて行動したい。非常食の賞味期限を確認するなど、家族でも取り組もうと思う」と語った。
 前川さんは、「ゴジラ-1・0」の米アカデミー賞受賞の記事が題材。ロケ地となった浜松市関係者らの喜びを取材した静岡新聞の記事を読み、「世界的に評価された映画に浜名湖など地元が登場して誇らしかった」と話した。ロケを支えた浜松フィルムコミッションを調べ、「ロケの誘致や撮影に貢献している活動。地域の魅力をこれからも発信してほしい」と話した。
 最優秀賞に3人、優秀賞に30人、奨励賞に120人を選んだ。団体応募481校から優秀学校賞に15校、学校奨励賞に190校を選定した。