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授業での新聞活用紹介 焼津のアドバイザー、東部の教諭らに講座-沼津

2011年11月06日(日)付 朝刊


 学校教諭を対象にNIEの実践例などを紹介する静岡新聞社・静岡放送のワークショップ「新聞を活用した授業づくり」(県教委、沼津市教委後援)が5日、沼津市魚町のサンフロントビルで開かれた。NIEアドバイザーの矢沢和宏・焼津市立大村中教頭が講師を務め、県東部の教諭らに新聞の特徴や授業を想定した効果的な利用法などを伝えた。

 言語力の育成に向け、教育現場における新聞活用が盛り込まれた新学習指導要領が小学校で本年度から、中学校で来年度から完全実施されることを受けた取り組み。

 矢沢教頭は新聞の基本知識として、結論を最初に示す「逆三角形」の文章構造や見出し、トップ記事の工夫などについて伝えたほか、「子供の目線に立ち、教師の負担にならない『やさしいNIE』を続けることが大切」などと強調した。 

 NIEの実践例では、参加教諭が見出しを使ったしりとりなどの言葉遊びや、喜怒哀楽の感情別に記事を仕分けて数を比べる実験などを体験。4コマ漫画を生かし、作文の起承転結を学ぶ方法なども上がった。

 参加した三島市立中郷西中の山田信彦教諭(35)は「新聞の情報を基に生徒が自ら思考し、発信するためのヒントをもらった。授業でも生かしたい」などと感想を述べた。

 

授業での新聞活用紹介

喜怒哀楽別に記事をまとめる実践に取り組む参加教諭ら=沼津市のサンフロントビル