2012年03月25日(日)付 朝刊
4月から中学校の新学習指導要領が完全実施される。学力低下を招いたと批判された「ゆとり教育」から転換し、授業時間と学習内容を大幅に増やしたのが特徴。文章の読み比べや討論など「言語活動の充実」を各教科に掲げ、新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の学習も増える。
3年間の総授業時間は以前より105時間増え、3045時間(1単位時間は50分)。外国語(英語)が105時間増の420時間となり、理科は95時間増、数学も70時間増。社会と国語も増えている。
基礎学力の強化を目指して、前回改定で削減された学習内容の大半が復活した。数学は不等式(中1)、2次方程式の解の公式(中3)、理科は原子・分子の周期表(中2)が復活。前回の改定で高校に移った「イオン」も中3に戻った。英語で学ぶ単語数は900語程度だったのが1200語ほどに増えた。
体育は1、2年で武道とダンスを必修化。武道は柔道、剣道、相撲から、ダンスは創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスの中から選ぶ。
