2016年11月17日(木)付 朝刊
NIE実践指定校の東海大静岡翔洋小(静岡市清水区)で16日、新聞記事を活用した国語の公開授業が行われた。5年生16人が、自分たちの関心の高い話題をテーマにディベート(討論)を行い、自らの主張の根拠を示したり、相手の意見に耳を傾けて反論したりした。
児童6人が、犬の訓練インストラクターの紹介記事など、新聞を読んで幸せな気持ちになった「ハッピーニュース」を最初に発表した。担任の松本傑教諭(42)は児童の選ぶ記事に動物の話題が多いことに着目し「動物園の生き物は野生に返すべきか」をテーマに議論を提案。児童たちは賛成、反対グループに分かれて「動物園の中では争いがなく平和」「おりの中より、自由であることの方が幸せ」と、互いを説得しようと議論を繰り広げた。
松本教諭は「新聞は手軽な情報手段。世の中と自分をつなぐ懸け橋にして、社会への関心を高めてほしい」と呼び掛けた。
「新聞記事の活用」をテーマに行った公開授業=16日午後、静岡市清水区の東海大静岡翔洋小(写真の一部を加工しています)