紙飛行機、夢乗せ空へ 先輩の偉業語り継ぐ 浜松・飯田小
浜松市南区の飯田小は16、17の両日、「夢を飛ばそう集会」を同校運動場で開いた。約590人の全校児童が手作りの紙飛行機にそれぞれの夢を書き込み、大空へ向かって力強く放った。
飯田小は、100年前に日本で初めての旅客機「天竜10号」を完成させた福長浅雄(1893~1980年)の母校。大空を飛ぶ夢を持ち続けた先輩の偉業を語り継ぐとともに、夢を持つ大切さを学ぼうと同校は毎年、集会を開いている。
児童は手作りした紙飛行機に将来の夢を書き入れた。代表者が「誰でも簡単に使えるコンピューターを作りたい」「おいしいクロワッサンを作れるパン屋に」などと、元気いっぱいに発表した。
福長は浜名郡飯田村(現・南区大塚町)生まれ。1919年、天竜川左岸の掛塚地区(現・磐田市)に福長飛行機研究所を設立し、22年、複葉のプロペラ機で数人乗りを想定した天竜10号の完成にこぎつけた。