市浜北温水プール 5月中に閉館 浜松市議会
市は市民文教委員会で、昨年7月から臨時休業中の市浜北温水プールを5月中に閉館すると明らかにした。供用開始から20年以上がたち、施設内の劣化が目立ったため、既存施設の利用は厳しいと判断した。
市スポーツ振興課によると、施設の安全調査で柱の鉄骨や梁(はり)でさびが見つかった。大規模改修などを検討したが法的な課題がクリアできず、施設の維持が難しくなった。直近の代替案として、夏季限定で小中学校のプールの開放などを検討する。
閉館について、市議側から「20年で閉館は短い」「メンテナンスの手法に問題はないのか」など市の施設管理を疑問視する声が上がった。同課は「メンテナンスに課題はあったかどうか速やかに検証していきたい」と応じた。同プールは2002年に完成し、総工費は約8億円。22年の年間利用者数は約10万人。