リニア静岡工区の着工判断 知事が7月7日に表明へ 開業は2036年以降の見通し=静岡県

リニア着工をめぐる動きがあわただしくなっています。

<記者>
「リニア着工、7月にも判断との報道もありますけど」

<鈴木康友静岡県知事>
「また議会でお話します」

最後の焦点は、鈴木知事がいつ着工の判断をするのかー。県議会の代表質問でもリニア整備に向けた県の対応が問われました。

<自民改革会議 天野多美子県議>
「リニア中央新幹線整備の着工の判断に向けて、必要な条件についての認識と今後の見通しについて伺います」

<鈴木康友静岡県知事>
「着工の判断に必要な材料は確実に整いつつあると認識しており、それほど遠くない時期に、何らかの考えをお示しできるものと考えている」

■早ければ7月にも静岡工区の着工容認か 

リニア沿線7都県で唯一着工していない静岡工区。

<川勝平太前知事>※2017年
「工事によって何のメリットもありません。この工事を静岡県下ですることに対し、断固猛省を求めたい。考え直せということです」

JR東海の水資源対策などに反発した川勝前知事は静岡工区の着工を認めず、リニアをめぐる議論は長らくこう着状態が続きました。

しかし、鈴木知事の就任によりリニア問題は大きく前進。2026年3月、県とJR東海の対話が完了し、10年以上にわたる議論は区切りを迎えました。

リニア中央新幹線の静岡工区の着工に向け、JR東海が5月下旬から大井川流域の自治体などで続けてきた住民説明会は6月22日に終了。

関係者によりますと、県は、着工の前提となる自然環境保全条例に基づく協定をJR東海と締結する方向で調整していて、早ければ7月にも、鈴木知事が着工容認の判断を下す可能性があるといいます。

■JR東海が県議会全員を対象に説明会開く

リニア沿線の知事も期待感を示します。

<山梨県 長崎幸太郎知事>
「早く静岡県がGOサインを出してくれることを期待している。住民の皆さんに理解していただく形でGOサインを出していただけると信じている」

JR東海は23日午後、県議会全員を対象にした説明会を開きました。県議会全体への説明は初めてです。

<県議会 和田篤夫議長>
「工事をどうするかは知事判断なので議会としては見守る」


「工事を進めるということになると法律、それぞれ目的があり必要な行為をおこなった上で許可をいただくそれに至るものは抜かりがないようにやっていきたい」

■「大井川の水は60万人を超す住民の命の水」

リニア工事による水への影響を長年、議論してきた大井川流域。

流域のひとつ、島田市で23日、JRによる議員への説明があり議会側は改めて「大井川の水」の重要性を訴えました。

<島田市議会 清水唯史議長>
「大井川の水は我々流域の60万人を超す住民の命の水です。ぜひこれを守って欲しい。また、万が一の際には、この代替策や補償についても、真摯に関係各所と相談の上、対応をお願いしたい」

24日以降も流域の議会への説明が予定されていて、10年以上にわたるリニア議論は今、最終局面を迎えています。

■開業は2036年以降となる見通し


リニアの着工の判断に向けて今後の展開はどうなりますか?

<坪内明美記者>
これまで、知事が判断に必要な材料として挙げていたのが、(1)法令に基づく手続きと(2)地域住民・関係者への説明です。

法令に基づく手続きは県や静岡市で調整が進められていて、JR東海による大井川の流域の市や町への説明会も終了しました。

関係者によりますと、鈴木知事は、説明会の実施状況や行政上の手続きが整う見通しになったことを受け、早ければ7月7日にも着工の容認を表明し、その後、着工の前提となるJR東海との協定を締結する可能性があるということです。

一方、JR東海は、静岡工区の完成までに10年以上かかる可能性があるとしており、年内に着工したとしても開業は2036年以降となる見通しです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1