
浜松市の自動車メーカースズキが開発した電動で動く「台車」を使った実証実験がいま、さまざまな業界で行われています。

モノを運ぶ」だけから各業界の「お困りごとを解消する手段」へと、その可能性は広がっています。
6月17日から幕張メッセで始まった「国際建設・測量展」。建設業界などの製品や技術・サービスを紹介する展示会です。
<金國賢一記者>
「こちらの企業のブースに展示されているこの運搬用ロボット。足回りの部分はスズキの技術が活用されています」

ロボットの足回りは、スズキが開発した電動で動く台車「MITRA」(ミトラ)です。
真っすぐ進むように四輪すべてが別々に動くようになっていて、スズキが長年培った電動車いすの技術が生かされています。
最大100キロの荷物を運べるとあって、コンビニエンスストアの商品を自動で配送するなど、主にモノを運ぶ仕事に生かす実証実験が多く行われてきました。
実証実験に参画する業種も拡大
ここにきて、実験に参画する業種も広がりを見せています。建設業界向けの商社「仙台銘板」ではー。
<仙台銘板 ITプリセールス課 小山拓也さん>
「重いものを運搬できるのと人を追尾して後をトコトコとついていくシステムになっています」
前面のセンサーが人を感知していくという仕組みで、工事現場で、従業員が重たい荷物を運ばなくてもよくなるといいます。

「西尾レントオール」では、MITRAの上に工事現場などで見かけるバルーン型の照明を載せ、ラジコンカーのように動かせるようにしました。人手不足や高齢化が課題の建設業界の悩みを解決しようとしています。
<西尾レントオール 片山伸也開発課長>
「(従来のものは)台車とはいえ人が運んで、コロコロ転がしていくが重労働になっていた。自走式というのは非常に楽というメリットがある」
さらには、従来の自動運転の枠を超えた開発にチャレンジする企業も現れました。
<ローム 新領域開発課 矢熊宏司課長>
「地図を使わずに自律走行できてしまう。車だと運転手にあたる頭脳モジュールが最大の特徴」
人間の脳の仕組みをヒントにしたモジュールが自ら状況を判断しながらロボットを動かします。
<ローム 新領域開発課 矢熊課長>
「頭脳を開発しても足回りでトラブルになり、開発が進まないことがあるが、MITRAのように足回りに特化しノウハウを固めているところと一緒にやるのはかなりの助けになる」
<スズキ 次世代モビリティ事業部 前田真志さん>
「現場本来の課題は、現場の人たちでないとわからない。協力をいただきながら、各社のソリューションとして世の中に出していただく。そこを足回りから支えていくことをスズキとしてやり続けたい」
MITRAを活用した実験は現在70社にものぼり、その枠、そして可能性はまだまだ広がろうとしています。










































































