自動配送ロボット『LOMBY』が公道で実証実験開始! 「スズキ」とスタートアップがタッグ 長距離の配送で人手不足解消狙う =静岡・湖西市

自動配送ロボの実証実験が開始

静岡県湖西市で、自動車メーカーとスタートアップ企業がタッグを組んだ自動配送ロボットの実証実験が始まりました。物流の人手不足を解消する狙いがあります。

12月15日から19日まで、湖西市役所周辺などで実証実験が行われているのは、自動配送ロボット「LOMBY(ロンビー)」です。

「LOMBY」は時速6キロで自律走行し、内部に最大25キロの荷物を入れて運ぶことが可能です。「出発します」「左に曲がります」と音声を出しながら、公道を走行します。

「LOMBY」には「3Dライダー」という装置が搭載されています。

「3Dライダー」とは、レーザー光を照射することで障害物や歩行者との距離や方向を測定する技術で、自動運転の車にも使われています。また、車体についたカメラで横断歩道の信号機の色も認識できるようになっています。

ロボットの重要な部分である「足まわり」には、自動車メーカー「スズキ」が開発した多目的電動台車が使われています。

真っすぐ進むように4輪すべてが独立して制御されており、「スズキ」の電動車いすの技術が応用されています。

<スズキ Eモビリティ企画課 村田智晴係長>
「どこか一つのタイヤがスリップしても行きたい方向に行けるように、段差に乗り上げた時だったり、ぬかるみにはまったりした時でも行きたい方向に行ける技術が導入されています」

「長距離配送」目指し課題解決へ

物流業界の人手不足が深刻な中、遠隔で操作できる「自動配送ロボット」の実証実験が全国で進んでいます。「LOMBY」はすでに都内で近距離の実験を行っていますが、今回の湖西市での実験は、より「長距離」の配送を目的としています。

<湖西市 田内浩之市長>
「物流の人手不足というのは湖西だけではないんですけれど、日本ひいては世界の課題でございまして、こういった技術で解決していくというのはしっかりと応援させていただいて、何か力になれればと」

<LOMBY 内山智晴社長>
「24時間、物と人が自由に動き回れるようなそんな社会ができれば、これからも人が少なくなっていく中でも、ロボットをうまく使ってより便利になるような社会にしていけたらなと思っています」

人手不足解消の一手となるのか。技術の進歩が期待されます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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