
静岡県牧之原市の相良中学校で学校が管理する口座から現金がだまし取られたサポート詐欺。被害額は修学旅行の積立金や卒業アルバムの制作費など1000万円に上るとして、市長が「市民、議員の信頼を損なう事態」と謝罪しました。
■被害の時系列と手口
<増田哲也記者>
「サポート詐欺の被害が起きた相良中学校です。現金約1000万円が不正に送金された詐欺ですが、だまされた職員はサポート詐欺を知らなかったことが6月1日に明らかになり、学校現場のネットモラルが問われる事態になっています」
5月29日の午後1時50分頃、60代の女性職員が学校のパソコンを使って有給休暇についてインターネットで調べていたところ、Microsoft社のセキュリティを装う画面が現れ、職員は表示された番号に電話をかけてしまいます。
その後、相手の指示通りにパソコンを操作した結果、遠隔操作が可能な状態になりました。
職員は、相手から示された金融機関の法人用口座にログインしたものの、不審に思ったため学校のネットワークシステムの管理業者に相談し、パソコンの電源を落とし電話を切りました。
このやりとりがあった1時間25分の間に不正送金されたとみられます。
■被害金額と内容
<杉本基久雄 牧之原市長>
「この度の事案により市民の皆様、議員の皆様の信頼を損なう事態となり、市政を預かるものとして深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」
事態を重く見た牧之原市は市議会の全員協議会で、市長自らが謝罪しました。
金融機関の2つの口座から100円と999万9999円の不正送金があり、計1000万99円の被害額に上ったことや、具体的な被害の例として修学旅行の積立金や卒業アルバムの制作費などをあげました。
■教育委員会の会見と現場の対応
市の教育委員会が記者会見で、送金した職員がサポート詐欺を知っていたのかと問われると。
<牧之原市 竹内英人教育文化部長>
「そういう詐欺があることをあまり知らなかったと(職員は)言っている事を確認しています。出た画面の内容を信じたと」
学校側は情報セキュリティーに関する講座や研修を定期的に行っていましたが、現場レベルで詐欺の被害を防ぐことができませんでした。
<牧之原市 杉本基久雄市長>
「知らないでは許されないと思う。研修など職員教育ができていないのであれば、早急に対策を講じる必要がある」
■専門家が指摘する危険性と今後の対策
教育現場が狙われた今回のサポート詐欺について、情報教育に詳しい専門家は被害拡大の危険性を指摘します。
<静岡大学教育学部 塩田真吾准教授>
「これが知られちゃって、他の学校が狙われる可能性がありますよね。口座にそれだけお金があるんだって。考えてみれば当たり前ですけど」
塩田准教授は、再発防止に向けてソフト・ハードの両面で対策を強化する必要があると強調します。
<静岡大学教育学部 塩田准教授>
「やはり技術的セキリュティを見直すこと。何かあった時に相談できる環境づくり、その辺がポイントになるかなと思います」
教育現場で発覚した詐欺被害の教訓と対策はー。相良中学校は2日午後7時から保護者説明会を開催する方針です。











































































