
■信用金庫職員が"サポート詐欺"を防ぐ
パソコンに偽の警告画面を出して修理代金をだまし取る、「サポート詐欺」の被害拡大を防いだとして、静岡県長泉町の信用金庫の職員3人に警察から感謝状が贈られました。
5月13日、静岡県警の裾野警察署から感謝状が贈られたのは、静岡県長泉町にある三島信用金庫下土狩支店の近藤啓久副支店長、火物江梨子さん、山本緑さんの3人です。
■「アップルのカードを買うから30万円をおろしたい、3回目」
4月16日午後、窓口係の山本緑さんは、支店を訪れた高齢の男性が「パソコンを直してもらったお礼で、アップルのカードを買うから30万円おろしたい」と話す様子に違和感を覚えました。
山本さんが男性に「アップルカードを買うんですか?」と尋ねると、男性は「実はきょうもうこれ3回目」と話したといいます。
<三島信用金庫下土狩支店 山本緑さん>
「なんで3回目なんですかとお聞きしたら、『1回目と2回目は、あなたが入力を間違えたから、もう1回やってもらわなきゃいけない』と言われたということで、おかしいと思いました」
■電話「切るなと言われた」
さらに山本さんが不審に感じたのは、男性の持っていた「つながったままの携帯電話」でした。
「切るなって言われてるからそのまま来てる」と話す男性。山本さんは男性が詐欺にあっていると確信します。
山本さんはすぐに上司の火物さんを呼び、つながっている携帯電話に出てもらいました。
■「マイクロソフト・ジェイコブ」と名乗る男の声
<三島信用金庫下土狩支店 火物江梨子さん>
「こちらは"銀行"ですけれども、あなたは誰ですかと名前を聞いたところ、『マイクロソフト・ジェイコブ』と。男性の声で外国人のような発音だった」
「こちら銀行ですけど、お金はおろせませんっていう話をしたら、『家に帰ってください。家に帰ってください』と片言の日本語で指示を出した」
火物さんは高齢の男性に「これはサポート詐欺というものです」と伝えました。
■旅行に行こうと検索していたところ大きな音が

今回発生した「サポート詐欺」は、パソコンの画面にウイルスに感染したという嘘の警告画面を表示させて電話をかけさせ、修理費用などとして金をだまし取る手口です。
高齢男性は電話の指示に従って信用金庫をあとにしてしまったため、近藤副支店長が男性を追いかけ、通報で駆け付けた警察官と一緒に詐欺被害の拡大を防ぎました。
高齢男性は事件当日、旅行に行こうと自宅のノートパソコンで検索していたところ、突然パソコンから大きな音が鳴り警告画面が表示されたといいます。
■信用金庫を訪れる前に54万円だまし取られていた
高齢男性は記載された連絡先に電話。コンビニエンスストアで犯人からの指示通りにアップルギフトカードを2回購入して、信用金庫を訪れる前に54万円をだまし取られる被害に遭っていました。
三島信用金庫下土狩支店の近藤啓久副支店長は、「お客様の被害が増えなかったことは、支店全体の行動が結びついたからだと思います」と話します。
三島信用金庫では、常に「顧客との会話」を重視。詐欺の被害を未然に防ぐため、高齢の顧客に対しては普段と違う様子が無いか、高額の出金をする場合は何に使うのか、確認しているということです。
■警察「警告画面に記載されている連絡先には電話しないで」
近藤副支店長は2025年7月にもオレオレ詐欺の被害を防いでいることから、県警から「特殊詐欺被害防止マイスター」に認定され、認定証とバッジが交付されました。
警察は、パソコンの警告画面に記載されている連絡先には決して電話をしないよう呼びかけています。










































































