「年に数回見られればラッキー」夜の海で青い光が発生 その正体は「夜行虫」幻想的な光を放つ理由は?=静岡・沼津市

2026年4月下旬あたりから静岡県沼津市の沿岸部では、夜になると海が青く光る現象が発生しています。

幻想的な光景にみえる半面、地元の漁業者にとっては少し厄介な存在でもあるようです。

■船の航跡や刺激で青白く発光

あわしまマリンパークの渡し船が進むと、海面が青白く光ります。船のオールで水面に触れても、青く発光するのです。

あわしまマリンパークの水澤健さんは、4月27日の午後8時頃、5月5日にもその様子をスマートフォンで撮影しました。

<あわしまマリンパーク 水澤健さん>
「船が入ってくるときに、光がバーッと流れる様子が見えたので。ほんと、こんな感じで、船の先端を撮ったり、タモでバチャバチャやったり、石を落としたり、浮き桟橋で水をシャワーで掛けたらキラキラキラと光った様子がきれいに撮れたので」

■光の正体は

この光の正体は、夜に光る虫と書いて「夜光虫」。虫と呼ばれますが、実は海に生息するプランクトンです。

<あわしまマリンパーク 水澤健さん>
Q. 例年この時期から毎晩のように見られるもの?
「毎晩のようには見れなくて、暖かくなってきた時期に、年に数回見られればラッキーかな」

なぜ光るのか、海の生き物に詳しい三井さんに理由を聞きました。

<あわしまマリンパーク 飼育部 三井遼さん>
「諸説はあるんですけど、その強い光を出すことで捕食してくる生き物を驚かしたりとか、そういう役割があると言われてます」

■幻想的な光の裏にある「赤潮」の懸念

夜光虫は春から夏の終わり頃にかけて、水温が20℃ぐらいになると増えるそうです。そして、「陸に向かって風が吹く時」や「波が激しすぎない穏やかな時」などの条件がそろうとよく見えるといいます。

しかし、船着き場の映像をよく見ると、夜光虫がいる水面は、光る前はオレンジ色っぽく濁っています。

<あわしまマリンパーク 飼育部 三井さん>
「プランクトンが大量発生すると『赤潮』と言われる症状が起こるんですけど、養殖業などへの被害も出てくる可能性は考えられますね」

4月のまとまった雨の影響で豊かな土壌が海に流れ込み、水温の上昇も相まってプランクトンが増加したとみられます。

夜の海が幻想的に発光する「夜光虫」ですが、赤潮にならないよう願うばかりです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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