
4月に入り震度5弱を超える大きな地震が相次いでいますが、南海トラフ地震が起きた場合、家屋の倒壊などで数万人が自力で脱出できなくなると想定されています。
建物の中に閉じ込められた時、どうすればいいのか。私たちに求められているものとは?
■若手機動隊員が挑む救助訓練「想像以上の時間と労力」
4月27日、静岡県沼津市で行われた警察の災害救助訓練。地震などの災害で建物の中に人が閉じ込められたという想定で実施されました。
訓練に励むのは、実際に全国の災害現場で救助にあたる若手の機動隊員たちです。
<訓練の様子>
「大丈夫ですか?動けないですか?安心してください」
「右足負傷。了解!歩行不能」
かつて警察の官舎として使われていた建物での訓練は、実際の災害現場で活動した経験がない隊員にとっては貴重な機会です。
<訓練に参加した隊員>
Q. 実際に訓練をやってみてどうか?
「分かってはいたんですけども、思った以上に時間と労力がかかることが分かりました」
「装備資機材があるというのは分かっていても、使い方が分からないというのは往々にしてあると思います。実際にやってみると想像以上に重いだとか、耳が痛くなってしまうとか、訓練をしないと分からないことですので、こういった訓練の大切さが改めてわかりました」
■南海トラフで「自力脱出困難者」の想定は5万人
2024年1月に起きた能登半島地震では、6000棟を超える建物が全壊となる被害が出ました。
県がまとめる南海トラフ地震の被害想定では、建物の下敷きになるなどの「自力脱出困難者」が最大で約5万人に上るとされています。
「自力脱出困難者」の救助は、“72時間”がひとつの壁とされています。
■生き延びるために「自分の存在」と「挟まれた時間」を伝える
県の被災者支援コーディネーターとして活動する藤澤弘子さんは、救助隊に「自分の存在を伝えること」が何よりも重要だと話します。
<県被災者支援コーディネーター 藤澤弘子さん>
「音が出るものが周りにあれば、それで助けを求める、ここにいるというのを知らせることが大事」
さらに、長時間にわたる強い圧迫から急に解放されることで全身に毒素がまわる「クラッシュ症候群」にならないための対応も必要だといいます。
<県被災者支援コーディネーター 藤澤さん>
「(家具などに)挟まれたある程度の時間を記録をしておいてもいいし、しっかり覚えておいて、救助してくれる人に正確に伝えるということは大事」
■事前にできる備えは

いつ来るかわからない大規模災害。万が一の場合に備えて、救助する側もされる側も事前の準備が必要です。
もし建物内に閉じ込められたら、焦らず冷静な対応がとても重要になります。
藤澤さんによりますと事前にできる備えとして、▼家具の固定▼音や光が出るものを寝室などに置いておくこと、▼窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ること、▼地域の人とコミュニケーションをとっておくことなどが大事だということです。












































































