
■老舗畳店が語る「技術発信」の重要性
静岡市内の工場の魅力を一斉に紹介するファクトリー博覧会、通称「ファクハク」が10月に開かれます。
普段見ることのできないものづくりの現場を公開することで、担い手の確保と技術の継承につなげる狙いがあります。
4月23日、ツインメッセ静岡で開かれた「ファクハク」のキックオフセミナー。
<新海畳店 新海祥代さん>
「初めて畳を見る方も多かった。機械縫いではなく手縫いの披露をしているところです」
登壇したのは、静岡市駿河区の老舗「新海畳店」の新海祥代さんです。「新海畳店」は、1935年創業の畳店で、一級畳製作技能士が3人在籍するなど高い技術力が強みです。
<新海畳店 新海さん>
「縁下紙と縁が縫い付けてあるのを折り曲げて、角をきちんと折る作業をしています。仕上がりの見える部分なので、角も丸くならないように手作業でやっています」
■「和室離れ」と担い手不足 生き残りをかけた挑戦
しかし、近年は「和室離れ」が進み、昭和40年代に100軒ほどあった静岡市内の畳店は現在、4分の1ほどに減少しました。
<新海畳店 新海さん>
「昭和の時代はどこの家にも畳があるのが当たり前みたいな感じだったので、特にこちらから何か情報発信するとか営業活動をしなくても回っていたと思うんですね。でもだんだん西洋風になってきて畳のない家が増えてきた」
時代の流れとともに職人の高齢化も進み、担い手不足が課題となっています。
<新海畳店 新海さん>
「インターネットだけでは伝えきれない部分なので、足を運んで見ていただいて、職人から話を聞いたり技を見てもらったりするのが一番説得力があるのかな」
■「ファクハク」で魅せるものづくりの楽しさ
静岡市のものづくり企業が工場や仕事の魅力を発信するイベントで、2023年に始まりました。
<新海畳店 新海さん>
「このままだとフラフラしちゃうんですね。安定させるためにぐるっと回して、こうやって置くとフラフラしないんですよ」
2026年で3回目の参加になる新海さんは、若い世代にものづくりの楽しさを知ってもらおうと、ミニ畳づくりなどのワークショップを企画しています。
<植田麻瑚記者>
「こうやって畳は作られているんだと再発見する機会になりますね」
中小企業の生き残り戦略 10月に本番
23日のキックオフセミナーでは、中小企業の生き残り戦略を題材に、新海さんもパネル討論に参加しました。
<新海畳店 新海さん>
「皆さん工夫されていて、しっかりとしたパネルが作られていたり、クイズ形式だったり紙芝居みたいなもので説明されていたりとか。もっとそういうのを取り入れて工夫をしたいなというのがことしやりたいことです」
職人の技と想いを次の世代へ。「ファクハク2026」は10月16日から3日間開かれます。










































































