
「シズオカKAGUメッセ」が2025年、開催中止となったこと受け、地元の家具職人などが新しい展示会を立ち上げました。ものづくりのまち静岡の木工技術を未来へつなげるイベントです。
6月5日からツインメッセ静岡で始まったのは静岡の家具と木工技術の展示会「FURNITURE AND SKILLS SHIZUOKA」通称「FASS」です。
家具の産地、静岡では新作の見本市「シズオカKAGUメッセ」がこれまで70回開かれてきましたが、2025年は出展を希望するメーカーの減少などから中止が決まっていました。
これを受け、地元の家具職人やデザイン会社、材木店などの有志が集まり、急遽、新たな展示会として「FASS」を立ち上げました。
<社会部 大西晴季記者>
「今回の展示会、机やいすなどさまざまな家具が展示されている横で、林業の会社や木材を加工する会社など家具に携わるさまざまなメーカーが出展しています」
イベントは6月5日から3日間開かれ、静岡県内から合わせて29の団体がブースを出しました。会場では参加者が積極的に交流していて、ブースを出した団体同士で意見交換する様子も見られました。
<参加者(材木業)>
「新しい試みで良いと思う。木工業界をやりたいって若い人がいるので、こういうのをやって少しでも地場産業をつないでいければ」
<FASS実行委員会 石川智規副実行委員長>
「小さいところ(メーカー)もいいな、楽しいなと思っていただけたら、静岡が家具のまちだと、もう1回再構築できるかなと思ってます」
「FASS」は6月6日まで商談日で、6月7日土曜日は一般の人も入場できます。6月7日の一般販売では、家具のほか、お買い得な木工品がならび、売り上げの一部は森林保全に使われるということです。