「母校が遠くへ行くよう」静岡市立高校と清水桜が丘高校の廃校・再編方針に市長が謝罪 OBから懸念の声=静岡市

難波市長が会見で謝罪「地域全体の最適化」に理解求める

静岡市立高校と清水桜が丘高校の廃校が発表されて1週間あまり。突然の発表に不安が広がる中、難波市長が再編計画について改めて説明しました。

OBからは、「母校が遠くへ行ってしまうようだ」と懸念の声も上がっています。

<静岡市 難波喬司市長>
「説明が不十分で、不安やご心配をおかけすることになってしまいました。この点については深くお詫びをいたします」

4月9日の定例会見は謝罪から始まりました。静岡市は3月31日、「静岡市立高校」と「清水桜が丘高校」を廃校とし再編・統合する方針を発表しました。最短で2030年度、中高一貫で後期は単位制となる新たな市立学校の設置を明らかにしています。

<難波市長>
「今の0歳が高校に入学する2041年には3303人に減ります。高校の適正規模は(県が)1学年6~8クラスと言っていますので、この状況で維持するのは非常に厳しい」

県が高校の数を減らす中、市立高校2校を維持するのは「地域全体の最適化を阻害する」と理解を求めました。

繰り返される統合 清商OBの複雑な胸中

市立清水商業高校と県立庵原高校の統合により2012年、学校名が発表された清水桜が丘高校。しかし当時、清水商業のサッカー部OBなどが、校名に「清商」の名を残すよう要望。

小野伸二さんらも加わった約4万5000人の署名が提出されましたが、実現には至りませんでした。

<清水商業高サッカー部OB会 吉岡太平会長>
「やっぱり寂しいというのが一番の気持ちです。自分たちの母校がだんだん遠くへ行っちゃうような感じがして」

2013年の統合から、わずか13年。再び統合の方針が示され複雑な胸の内を語ったのは清水商業高校サッカー部OB会長の吉岡さんです。吉岡さんは1985年度、全国高校選手権で初優勝したときのメンバーです。

少子化に理解を示しつつも、伝統ある部活動の灯を消さないでほしいと訴えます。

<吉岡さん>
「高校生にとってもすごく大事、自分にとっても宝物ですし、今でも。そういうものなので、本当にこの高校に入って良かったと末永く思えるような学校づくりをしてもらえればいいのかなと思っています」

加速する少子化と3つの再編パターン

<滝澤悠希キャスター>
静岡市では2050年の15歳人口が40%以上減少かもしれないというデータもあります。やはり少子化の影響が大きいのでしょうか。

<植田麻瑚記者>
静岡市内の一部の公立高校の志願状況です。

2026年度は、進学校の清水東が定員割れとなりました。今回、統合される予定の静岡市立と清水桜が丘はいずれも1倍を上回りましたが、2025年度は定員割れの学科もありました。

<滝澤キャスター>
今後はどのように再編が進められるのでしょうか。

<植田記者>
静岡市は9日、3つのパターンを出し、A高校とB高校が静岡市立と清水桜が丘を示しています。

1つ目は、2つの市立高校を統合して1つの学校にする案です。

2つ目は、一方を新しい学校として残し、もう一方は一部を新設校、残りを県立高校と統合する案です。

3つ目は、一方をそのまま新しい学校とし、もう一方を県立高校に統合する案です。

部活動については、県との調整後、再編の内容が固まった後に検討するとしています。

学校の歴史や文化をどう引き継ぐのかも含め、慎重な議論が求められます。

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