子どもの"行き渋り"どうする? 最適なサポートへ模索続く 静岡市は全小中学校に「サポートルーム」設置へ【現場から、】

教室に行きづらい児童を支える「サポートルーム」の役割

もうすぐ入学式シーズンとなり、新しいスタートへの期待と不安が入り混じる時期です。この不安の部分が増幅し、学校に行きづらさを感じる子どもたちが増えていて、行政や民間企業が支援に乗り出しています。

静岡市駿河区の大里西小学校です。玄関のすぐ脇にあるのは普通の教室ではありません。登校はするものの教室に行きづらい児童が通う「サポートルーム」です。

児童は、時間割に沿ってオンラインで授業を受け、教育相談員が学習や生活をサポートします。子ども達が教室に「行き渋る」理由は人間関係や勉強のストレスなどさまざまです。

<教育相談員 大石恵子さん>
「言葉にできない言葉があると思うので、そういうところを大切に、顔色見たり、言葉の発し方をみたり、心を正しくみられるように」

低学年からの「行き渋り」増 静岡市が全校設置を決定

県によりますと公立小学校の不登校の児童は5000人を超え過去最多を更新。特に、低学年から行き渋りになる傾向が強まっています。

<静岡市立大里西小学校 杉山信人 教頭>
「家庭環境や社会情勢が大きく変わっていく中で当たり前にしていることが当たり前にできない、そうしたくてもできない子が年々増えていると感じる。私たちも子どもたち側に寄り添って、こうして取り組みを進めている」

こうした状況を受け静岡市は、2026年度からすべての小中学校へのサポートルームの設置を決めました。サポートルームには担任の教員も頻繁に行き来しています。

<男性教員>
「画面越しに会いましょう」

日頃から関係を深めることで、徐々に、教室に行けるよう支えています。

<教育相談員 大石恵子さん>
「子どもたちは何年何組の何番の僕や私だということを意識していて、教室とのつながりを大事にしている。担任の先生とつながることはすごい大きな力になる」

入学前からの対策「小学校プレデビューワークショップ」

さらに、入学前から行き渋りの対策をする動きも始まっています。

<ORDERMADEplus 亀井佳奈 代表>
「授業楽しみな子いる?」

年長の親子を対象にした「小学校プレデビューワークショップ」。元教員で、子育て支援を行う亀井佳奈さんです。

登校時間や宿題など子ども園の時との異なる生活が「行き渋り」につながる場合があり、朝と夜の支度をスムーズにできるよう子ども達自身に考えてもらいます。

<子ども>
「本当は朝6時に起きて、まずニュースを見て、その30分後に、朝ごはんを食べて、着替えをこうすることもあるけど、基本は着替えが後かな」

<母親>
「小学校になるとやることが増えるので不安だったんですけど、楽しく子どもと一緒に確認できたので、楽しく小学校生活を迎えられそうで安心しました」

食事や睡眠など生活習慣の土台作りを支援

<ORDERMADEplus 亀井代表>
「最近はどう?食事変えてもらったじゃない?」
<小学生の母親>
「朝ごはん、パンからおにぎりに変えて、おやつもスナック菓子じゃなくて、おにぎりとか果物に変えた」

この日、亀井さんはサポートをしている親と面談を行いました。さまざまな専門家と連携して食事内容といった生活習慣を含め、行き渋りなどに悩む親にアドバイスを行っています。

<小学生の母親>
「子ども達は、とても穏やかになったと思います。落ち着いて自分の気持ちを話してくれるようになったし、全部やんなきゃとか、あまり神経質にならなくなった」

<ORDERMADEplus 亀井代表>
「まず土台からやっていこうという、手順ですね。食事とか、睡眠とか、運動、ここだけ一旦基盤を整えてくれたら、あとは子どもが自分から育ってくれるから、まずはそこを大事にしている」

亀井さんは、3月に小学校入学に向けて「算数ボックス」を準備するイベントを開くなど、楽しみながら親子で心の準備をする企画を提案しています。

また、静岡市では2026年度、サポートルームをすべての小中学校に設置するため、現在、子どもに寄り添う教育相談員を募集しています。

学校と民間がそれぞれの立場で支えることで親子の選択肢が広がりますし、行き渋りの長期化を防ぐ鍵になると感じました。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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