小中学校の電話対応をコールセンターで… 教職員の負担軽減より良い教育現場づくりにつながるか 静岡・裾野市が試験導入

静岡県裾野市は6月から、市内の小中学校で保護者などからの問い合わせに対応する民間のコールセンターを試験的に導入しました。静岡県内初の取り組みで、教職員の業務の負担を減らし、子どもと向き合う時間を増やすことを目指します。

<事務室での電話対応>
「はい、ありがとうございます。はい」

裾野市内の小学校です。学校への問い合わせは、5月まで事務室の職員が電話を受けて、教職員につないでいました。問い合わせは1日約50件に及んでいたといいます。

<東部総局 竹川知佳記者>
「そこで設置されたのが民間企業による電話の窓口です。裾野市内の小中学校にそれぞれ電話番号が割り当てられています」

6月から裾野市の公立の小中学校13校では、試験的に保護者や地域住民からの問い合わせを文科省から委託を受けた民間のコールセンターが受けます。

学校による対応が必要な案件については、コールセンターが学校や教育委員会に引き継ぐ仕組みです。教職員が一から対応せずに済み、負担軽減につながります。

電話対応は午前8時半から午後8時までですが、問い合わせ自体はメールやチャットで24時間可能で、2026年1月まで試験的に導入されます。

学校現場では、業務を効率化するだけでなく、より良い対応ができるようになるのではと期待しています。

<裾野市立東小学校 山崎敏子教頭>
「保護者や地域住民の方が電話をしてくださったときに専門的な回答ができることを早期解決に向けて期待している」

教職員が子どもと向き合う時間を増やせるメリットがある一方でー。

<裾野市立東小学校 山崎敏子教頭>
「保護者とのコミュニケーションが減ってしまうのがちょっと不安に思っています。今後も今、連絡アプリを使っているので、それを通じて保護者とやりとりをしたりこちらからも進んで連絡を取りながらコミュニケーションを取っていきたいと思っている」

学校への問い合わせを一部、民間企業に委託する新たな取り組み。より良い教育現場づくりにつながるのでしょうか。

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