
2025年9月、静岡県牧之原市や吉田町を襲った国内最大級の竜巻から4か月が経ちました。いまも被災地を悩ませているのが、「公費解体の壁」です。
ブルーシート残る新年、いまだ爪痕深く
<荻野旦記者>
「竜巻の被害から4か月が経った牧之原市です。いまだ多くの住宅にブルーシートや足場がかかっています。またこちらの住宅は発災当時のままでしょうか、家の骨組みが見えた状態となっています」

新年を迎えた牧之原市。あの日から4か月が経った今も、爪痕が残り続けています。
2025年9月、牧之原市から吉田町にかけて風速75メートルの国内最大級の竜巻が発生し、牧之原市では住宅など1300棟以上に被害が及びました。
公費か自費か…「やっと進むが時間がかかる」

年の瀬が迫った12月下旬、牧之原市ではようやく公費解体の相談会が始まりました。
<池ヶ谷透矢さん>
「4か月経って、やっと公費解体だったり、家を次どうできるかっていうのがやっと進むので、かなり時間はかかったなっていう印象です」
祖母と母親と3人で暮らす家が「全壊」の判定を受けた池ヶ谷透矢さんは、自治体が所有者に代わって行う「公費解体」にするか、自身で事業者と契約する「自費解体」にするか悩んでいます。
「全額支給されないリスク」も
市の担当者は「要綱策定や業者選定にどうしても時間を要してしまいます」と説明します。
公費解体のネックは時間がかかることで、解体は早くても2月中旬以降となります。
一方、自費解体の場合は時期を早めることはできますが、後から提出する書類に過不足などあった場合などに費用が全額支給されないリスクがあります。
<池ヶ谷さん>
「今回聞いた内容を家族と共有して、どうしていくのか話し合いたいと思います」
新居に移っても…解体できず負担続く
一方、新居での生活を始めている人にも課題は残ります。
平賀正廣さんは、竜巻で屋根が吹き飛ばされたため、2か月前に新居に引っ越しましたが、被災した元の家の解体ができていません。
<平賀正廣さん>
Q.今も土地の代金は払い続けている?
「払い続けているというか、(お金が)入ってこなくて払えないから、待ってもらっている。だけどその間の4か月間、お金が全部かかってくる。毎月毎月の」
ただ、新居に移ってうれしいこともありました。

<平賀悦子さん>
「甥っ子や長男が釣りが好きなのでちょこちょこ来る。泊まっていって釣りして」
<平賀正廣さん>
「大変な1年だったものですから、何事もなく平穏無事に送れたらそれ以上の贅沢はないかなという気持ちでいる」
まだまだ課題が残る被災地。日常を取り戻すための歩みは続いています。








































































