「学校には不信感しかない」中3女子いじめ自殺で両親が焼津市を提訴 第三者委は「いじめ認定」も報告書は非公表=静岡

2022年、静岡県焼津市の市立中学校に通っていた当時3年生の女子生徒が自殺したのは、いじめに学校側が適切な対応を怠ったことが原因として、両親が2025年9月29日、損害賠償を求めて提訴しました。焼津市の第三者委員会は「いじめがあった」と認定しています。

<遺族>
「学校、市教委には不信感しかない。娘と二度と会うことができない。もっと話をしたかった。親として助けてあげられなかったのは申し訳ない」

3年前に娘を失った父親が29日、会見を開きました。焼津市内の市立中学校に通っていた当時3年生の女子生徒が2022年9月下旬、自ら命を絶ちました。

訴えによりますと2022年4月の転校直後から女子生徒は複数の同級生からいじめを受けていて、「汚い」「キモイ」といった悪口を受けたほか、文化発表会の際に描いた絵を「落書き」と言われ、破られていたということです。

女子生徒が道徳の授業で提出したプリントにいじめを示唆するSOSを出しいたにもかかわらず、教諭らが適切な対応を取らなかったと指摘し、両親は焼津市を相手取り、約7000万円の損害賠償を求め、提訴しました。

今回の事案に関して第三者委員会が2023年6月、報告書をまとめていますが、市は外部に公表していません。

<焼津市 中野弘道市長>
「亡くなられた生徒や周りのみなさんの気持ちを思えば、深く辛いものがある。市としてもしっかり人を大切にするということを改めて胸にして…」

いじめと自殺の因果関係が訴訟の争点になるとみられます。

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