
静岡県伊東市の田久保真紀市長が就任から3か月が経った2025年8月29日、定例の記者会見に出席しましたが、発表事案以外の質疑については拒否しました。こうした中、市議会の百条委員会は証人出頭の拒否など4つの事案について刑事告発することを全会一致で決定しました。
<東部総局 金原一隆記者>
「田久保市長、定例の記者会見にこれから向かいます。報道陣の問いかけにどのように答えるのでしょうか」
定例の記者会見で、発表事案以外の質問に答えない意向を示していた田久保市長。会見の冒頭、「伊東記者クラブ」の幹事社が田久保市長に取材に応じるよう求める要請書を手渡しました。
<伊東記者クラブ 幹事社>
「田久保真紀伊東市長の学歴詐称疑惑に端を発し、3か月間にわたって市政が混乱する中、報道の取材には応えず、市長は自身のSNSで市民の不安を煽るかのような、市の見解と異なる発信を続けています。予算の遅れなど市政に関わる重大な事案が発生している中で、市長定例記者会見において、今後取材に一切答えないと市の幹部に表明したという事実は、市民に対する説明責任を果たすことを放棄していると言わざるを得ません。今回の定例記者会見を含め、今後、誠実に報道機関の取材に対応することを強く求めます」
無言で要請書を受け取った田久保市長は、次のように述べました。
<伊東市 田久保真紀市長>
「要請につきましては真摯に受け止めさせていただきます」
一方で取材対応については、次のように話し質疑応答を拒否しました。
<田久保市長>
「まだ決まっていないことについての報道が走っていること、それに対する私の方針が一部で報道されまして、そこに関しては、私の方ではコメントを出したり、取材に応じたというような事実はございません。しばらくの間、こういった形での対応とさせていただきます。以上でございます。本日はどうもありがとうございました」
同席した市の幹部職員は、終了後、市長の対応に苦言を呈しました。
<伊東市役所 近持剛史企画部長>
「定例記者会見ですので、市民の方の素朴な疑問や不安、そういうことに答えるのが記者会見で、市長の口からわかりやすく、丁寧に話してもらうことが目的ですけれども、それがなされなかったということはかなり残念だと思っています」
一方、8月29日午後4時から8回目の会合を開いた市議会の百条委員会。会合では、広報いとうに虚偽の学歴が掲載されたことについて田久保市長の不当行為があったと結論づけました。
<百条委員会 井戸清司委員長>
「6月28日に初めて除籍という事実、卒業していないという事実を知ったという点につきましては、虚偽であるものと判定いたします」
また正当な理由なく証人出頭や卒業証書の提出を拒否した事など4つの事案について、刑事告発する事が全会一致で決定しました。
※4つの事案
▼出頭拒否に対する告発
▼記録の提出拒否に対する告発
▼証言拒否に対する告発
▼虚偽の証言に対する告発
百条委員会の会合は委員会調査報告書の取りまとめを行い、先ほど終了しました。
市議会は8月30日に代表者会議と議会運営委員会を開き、9月定例会の日程について協議が行われます。
早ければ、定例会初日の9月1日にも田久保市長に対する不信任決議案が出される見通しです。