「今後ともよろしくお願いいたします」静岡・伊東市の田久保真紀市長 "改革"続行を訴える 辞職の意向撤回を表明【会見冒頭の発言】

静岡県伊東市の田久保真紀市長は7月31日、会見で辞職の意向を撤回し、続投する考えを明らかにしました。会見での田久保市長の発言です。

市民の皆さま、そして関係者の皆さま、私の経歴の一部につきまして、たくさんの混乱や、ご迷惑おかけしましたことを、失望を招いてしまいましたことを、それから大きな混乱を招いてしまったことにつきまして、改めてこの場をお借りして深く心からお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。

着座にて失礼させていただきます。この間ですね、沢山の方々から、本当にたくさんの方々から、厳しいご意見とともに、このまま伊東が変わる機会が失われてしまうのかと、そういった大変大きな失望の声も本当に多くいただきました。メールですとかメッセンジャー、ネット上でそれからお電話で寄せられる声には県外の方々の声も大変多く含まれておりまして、今回のことが大きな騒動になっているということを日々痛感させられております。私の心の弱さが招いてしまった混乱や不審に対しましては本当にひとえに私の不徳の致すところでございまして、市民の皆さまには何度お詫びを申し上げても、まだまだお詫びはしきれない、そのように重く受け止めております。

ですが、伊東のまちを歩いておりまして、その路上で、それからお店の中で、市役所の中で、いろんな場所で偶然出会う市民の皆さまの方々から声かけられた言葉ですね、メール、メッセンジャーで毎日のように送られてくるメッセージ、その中にはもちろん厳しい声が多いのはそうなんですけれども、頑張ってほしい、負けないでほしい、最後までやり遂げろと、そういった言葉の数々が含まれておりました。

厳しいお言葉も、叱咤も激励も失望も、もちろん私の人格を否定するような匿名の誹謗中傷もあるんですけれども、そのすべてがこのような状況のもとにあっても、市民の皆さんが勝ち取った、市民の皆さんが勝ち取った改革の道筋の過程であること、それから大きな大きな動かないはずの壁に、市民の皆さんが穴をあけた。その歩みの第一歩であるということ。このまちに長く続いた構図ですね。改革すべき事柄、それから実に多く山積する問題。その改革への道は、まだ本当に始まったばかりであるということ。そのような大切なことを、改めて市民の皆さまの声で強く思い出させていただきました。またこのまちの課題だけではなく、もちろん自分自身に残された課題もございます。この先、その課題についてももう一度真摯に向き合い、解明に向けて努力を重ねてまいります。

私の学歴に関しましては、6月28日の日。土曜日ですが、時間を作りまして、大学の窓口へ出向き、その際には卒業証明書を取得するということで窓口に出向きました。ですが、その場で卒業証明書は取得はできませんでした。代わりに申請手続きができたのは、在籍期間証明書でございました。その在籍期間証明書を申請する手続きの中で、自分が大学を卒業しておらず、除籍になっているという事実を初めて知りました。私が大学に在籍していた期間も証明する在籍証明書につきましても、その場ではすぐに発行していただくことはできませんで、1週間ほどかかるという事、郵送になるという説明を受けまして、その場では終了いたしました。

以前の会見でも申し上げました通り、私としては自分が除籍という処分になっていたということもそうなんですが、それよりも何よりも、本来であれば私しか取得し得ないはずの個人情報、私しか知らないはずの除籍という事実を、その聞き慣れない処分の言葉をなぜ1枚目の怪文書を書いた方が知り得ていたのか。それとも除籍という言葉は、ほんとに偶然の出来事なのか。その時は本当に得体の知れない、怖いといますか不安といいますか、大変そのような不安定な気持ちに恐れまして、その時には議会等から後ほど求められるだろうということで応じるための提出用として添付したものを3通申請をさせていただきまして、帰宅し、在籍期間証明書が届くのを待っておりました。

その後1週間ほど経ちまして、在籍期間証明書が届き、私が平成4年の3月31日までは問題なく大学に在籍しておりましたが、当日付で除籍となっている事実を書類で確認をいたしました。

結果的に私の卒業は証明することができませんでした。4年間は大学に在籍していた、問題なく在籍していたということだけは明らかになりました。そのことにつきまして、今後ですね、私もそれ以上のことを大学側に照会をかけておりませんでしたが、30年以上前の事ですので、大学に再度出向きまして、もう一度真摯な姿勢でお願いを申し上げて、大学側でお示ししたいただける範囲の中で、私がなぜ除籍になったのかという理由ですとか、私の除籍が確定した3月31日の以前には、私が卒業予定者であったり、卒業見込み者としての扱いになっていたのかどうかなど、出来る限りの事実関係を確認させていただきたい。今はそのように考えてます。そしてその事実関係が分かり次第、その都度改めて市民の皆様に対してそのことを説明して参る所存でございます。

私といたしましては今後、市民の皆様との大きなお約束、大きなお約束ですね。私の公約でもあります。新図書館建設計画の中止、そして伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回というこれはもう、私に与えられた使命。改めてその使命を私の全身全霊を傾けて実現して参りたい、そのように考えています。そして必ずこれを阻止し、皆様とお約束、公約を実現することを改めてこの場でお約束をしたい。そのように思っております。現在メガソーラー計画も新図書館の建設計画も水面下で激しく動いています。

道のりは今後大変険しく、茨の道である事は重々承知をしております。ですが、市民の皆様の声、皆様の思いを、このまま決して無駄にする、そのようなことがないよう、そして私は、私たちの大切な財産である、伊豆高原の美しい自然、そして山々の森が破壊され、ソーラーパネルで埋め尽くされてしまうといったことから、最後までこの地域を守り抜くこと。

そしてこの唯一無二の本当に美しい宝物のような海が次の世代へと受け継がれていくこと。このことだけは何があっても私は諦めるわけにいかない。そのように考えております。そして就任後1度は達成できたはずの伊東市の新しい図書館、新図書館建設事業も今着々と復活の兆しを見せております。厳しいご意見がもうたくさんある事は重々承知をしております。

それでも今は本当にこれだけはやり遂げなくてはいけない。改めて皆さんに今回の騒動について、深くお詫びをいたします。本当に申し訳ございませんでした。必ず結果で、皆さんにお返しをしていきたい。そのように思っております。本当に申し訳ございませんでした。そして、今後ともよろしくお願いいたします。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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