
静岡市の三保飛行場で、7月29日に次世代エアモビリティの実証実験が行われました。静岡市は新たな空の拠点として活用を進め、先進地域を目指したいとしています。
<社会部 田島かのん記者>
「垂直に飛び上がりました。自動操縦で安定しています」
上空約40メートルまで飛んだのは次世代エアモビリティとして注目されている電動垂直離着陸機です。静岡市は7月14日から清水区三保にある滑走路、通称・三保飛行場を次世代エアモビリティの実証フィールドとして供用を開始していて、産学官が連携し、29日に初めて試験飛行が行われました。
次世代エアモビリティは、垂直離着陸が可能な小型航空機で▼部品が少なく整備費用を抑えられることや、▼騒音が小さいことなどが特徴です。災害時の物資輸送や、産業への活用など、さまざまな用途が期待されています。
<田島記者>
「静岡市清水区にある滑走路です。周りには何もない広大な土地で、滑走路の長さも約300mほどあります」
三保飛行場は長さ約300メートル、幅約100メートル。隣接する海上まで含め30000㎡以上の広さがあります。まわりに障害物がないため様々な飛行実験に適しています。
<コントレイルズ 内山一雄社長>
「それ(実験用滑走路)ができるということは開発者にとって非常に画期的なこと。静岡県だけでなく、全国に広げていただくと、日本の無人機の開発スピードが圧倒的にあがる」
<静岡市BX推進課 今川俊一さん>
「(三保飛行場を)活用できるならばうまく活用していきたい、静岡はモノづくりの産業があるので、地域の振興につなげていきたい」
静岡市は今後、実験の場として全国から企業の誘致を進め次世代エアモビリティの先進地域を目指したいとしています。