
7月8日の静岡県内は観測点すべてで30℃を超え、静岡県三島市では猛暑日となりました。この猛暑をなんとか乗り切ろうと動物たちにも夏バテ対策がとられています。
<社会部 田島かのん記者>
「正午過ぎの静岡市です。今日も日差しが強く、立っているだけでも汗ばむような暑さです。街の温度計は35℃を示しています」
7月8日の県内は高気圧に覆われ、各地で気温が上昇し、静岡県三島市では35.1度と2025年初の猛暑日となりました。このほか、静岡市清水で34.7℃、富士市で34.1℃、浜松市天竜区で34.0℃を観測するなど、県内に18か所ある観測地点全てで30℃を超えました。
富士宮市で440頭の乳牛を育てる「市の瀨牧場」です。2025年の暑さは、牛たちにも影響が及んでいます。
<市の瀨牧場 市瀨晶菜さん>
「いつもだと搾乳が終わったあと、ここにみんな入ってきて一番エサを食べるタイミングなんですけど。きょうみたいに暑い日はみんな夏バテぎみでエサを食べる子が少なかったりというところで牛乳が出る量が下がっちゃったり、暑さのストレスで牛乳が出る量が下がったりしますね」
牛は暑さに弱く、牧場では1頭あたりの搾乳量が1日36リットルのところ、夏場は1日32リットルまで減ってしまう日もあるそうです。そこで導入したのがー。
<市瀨さん>
「扇風機を大量につけて、それプラス、ミストで水が出るようになっていて、気化熱で牛舎内全体の温度を下げるような工夫をしています」
扇風機を24時間稼働させ、牛が快適に過ごせるようにしています。
<市瀨さん>
「この夏は牛も人も快適に過ごせるように対策をしっかりして、万全に備えていきたいと思っています。この暑い中でも牛たちが頑張ってミルクを出してくれているので、消費者のみなさんにはたくさん牛乳を飲んでもらえたら嬉しいです」
ニワトリも暑さが苦手です。年間200万羽以上を飼育するこちらの養鶏場で2025年にスポットクーラーを増設しました。
<青木養鶏場 第一農場 浅見佳規農場長>
「今年は特に暑いので夏バテになりやすいので、新しくスポットのクーラーを増設しまして、少しでも冷たい風を鶏舎に送ることによって鶏舎の環境を整えて少しでもニワトリが元気になるような対応をしております」
鶏舎内の温度を下げるためにタイマーでミストを噴霧し、飲み水にはビタミンや重曹を混ぜ込んで体調を管理しています。
<浅見農場長>
「少しでもお客様に元気ないい鶏を出して、鶏肉をお客様に食べていただいた方が自分たちもうれしいので少しでもよくするように常に心掛けています」
2025年の暑さがこたえるのは動物たちも同じようです。私たちも夏バテに気をつけてこの夏を乗り切りましょう。