
静岡大学と浜松医科大学は統合・再編問題を議論する連携協議会を6月18日、約1年ぶりに開催しました。2025年4月に就任した浜松医大の渡邉裕司学長は「改めて双方に隔たりがあると確認した」と述べました。
18日、浜松市内で開かれた約1年ぶりとなる静岡大と浜松医大の連携協議会。静岡大・日詰一幸学長と浜松医科大・渡邉裕司学長、それぞれの学長らが出席した協議会は、約1時間15分間開かれ、統合・再編の問題について意見が交わされました。
静岡大と浜松医大の統合・再編をめぐっては2019年、法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意。しかし、合意後に静岡大のトップとなった日詰学長は、静岡キャンパス側の根強い反対論を汲み取る形で、2024年、合意書の案について事実上、白紙にする方針を明らかにしました。
一方、2025年4月に就任した浜松医大の渡邉新学長は連携協議会に出席し、改めて再編の意義を静岡大側に伝えたといいます。
<浜松医科大学 渡邉裕司学長>
「2校案も私たちにとっては突然だった。リセットについても突然。(静岡大側から)静岡大学は、今の総合大学とおっしゃっていたが、その形を維持したいという意見だった。改めて双方には隔たりがあると確認した」
渡邉学長は、日詰学長に静岡大学の静岡キャンパスの教職員らと対話する機会を設けてほしいと提案したといいます。ただ、静岡大側のスタンスは変わりませんでした。
<静岡大学 日詰一幸学長>
「私の思いとしてはこの議論を深め、静岡大学としても、浜松医科大学と一緒になって、双方が静岡県に貢献できる大学になれるような対話の形を作っていく意味を込めてリセットという意味を使った」
Q. 決裂したわけではない?
「ないですね。そんなことはないと思います」
静岡大と浜松医大は今後も連携協議会を開き、議論を継続していく方針です。

