
浜松市中央区の社会福祉法人の施設工事をめぐり、不正なやり取りがあったとして、特定業者に落札の便宜を図る見返りに現金を受け取ったなどとして、警察は、社会福祉法人の元業務執行理事の男と工事を行った会社の代表を逮捕しました。
社会福祉法違反の疑い(贈収賄)で逮捕されたのは、社会福祉法人の元業務執行理事で、浜松市中央区葵西に住む契約社員の男(47)と浜松市浜名区染地台に住む建設会社社長の男(48)代表取締役です。
警察によりますと、契約社員の男は2023年9月下旬から10月上旬にかけて、当時社会福祉法人の業務執行理事だった立場を利用し、法人が発注する施設工事の入札で、社長の男の会社が落札できるよう取り計らいをし、その見返りに現金275万円を受け取った疑いがもたれています。また、社長の男は工事を落札できるよう取り計らってもらうため、契約社員に現金275万円を渡した疑いです。
警察によりますと、2023年、社会福祉法人の高齢者福祉施設内に、新型コロナ感染症防止対策としてパーテーションを設置する工事をめぐって不正な取引があったとみられるということです。この事件以外にも、社長の男の会社はこの社会福祉法人の施設工事を行っていて、警察は余罪なども視野に捜査を進めています。