黒潮が「大蛇行していない」状況を確認 気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」が観測 紀伊半島から東海沖で

気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」が5月31日から6月1日にかけて黒潮を横断する観測を実施しました。その結果、現在「黒潮が大蛇行していない状況を確認した」と6月11日、気象庁が発表しました。

黒潮大蛇行は、日本の太平洋側を流れる黒潮が通常の流路から大きく南に迂回する現象で、2017年8月から2025年4月中旬まで、7年9か月にわたって続いてきました。これは過去最長でした。気象庁は5月9日に「黒潮大蛇行が終息する兆し」を発表していましたが、今回の観測でその状況が確認されました。

「凌風丸」は、東経135度に沿って黒潮横断観測を実施。同時期に行われた海上保安庁の観測結果も含めて分析した結果、黒潮の一部が東海沖で切離し、潮岬沖をおおむね東に流れている状態が続いていて、大蛇行の状態は見られないことが明らかになりました。

気象庁では、この状態が維持され、黒潮大蛇行が終息に向かうのか、関係省庁と連携しながら、引き続き、監視していく方針です。

今回の観測では、黒潮の蛇行推移に影響を及ぼす冷水渦についても観測されていて、総合的な分析が進められています。

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