
歌手の一青窈さんが6月10日、浜松市内の病院の小児科病棟を訪れ、長期入院を続ける子どもたちに歌でエールを届けました。病院でのライブ活動を続ける背景には、一青さん自身の経験がありました。
代表曲『ハナミズキ』を歌う一青窈さん。一青さんは10日、浜松市中央区の浜松医科大学医学部附属病院で、長期入院や治療を続ける子どもたちにエールを送ろうとライブを行いました。
一青さんは、学生のころから、「音楽を聴きに行くことが難しい人たちへ歌を届けたい」と病院でのライブを続けています。10日のライブでは、一青さんが子どもたちのリクエストに応える場面もありました。
<ライブを聴いた子どもたち>
「かっこよかった。来てくれてありがとう」
「『ハナミズキ』が大好きだったからこれからも頑張れそう」
ライブの前には、小児科病棟を回り子どもたちと交流を深めた一青さん。こうした活動を続ける背景には、両親を亡くした一青さん自身の経験がありました。
<一青窈さん>
「母ががんで闘病してた時に医学的な力で元気にはなっていたが、やっぱり音楽のライブに行ったときに、元気になって帰ってきたので、自分がその誰かの元気になる歌を歌いたいと思い始めた」
一青さんは、音楽を通して、希望や元気を届けたいと歌い続けます。
<一青窈さん>
「実際に手を触れて抱きしめたり、目を見たりとすると伝わるものが10倍も100倍も変わる。諦めないで自分ができることというのをこれからも探して羽ばたいてほしい」