
鈴木馨祐法相は、2024年に無罪が確定した袴田巖さんの姉・ひで子さんと面会し、おわびしたと明らかにしました。
<鈴木馨祐法相 5月30日午前>
「極めて長い時間を人生のかなり大半の時間ということでもありますし、そういったところで非常に不安定な状況ということ。まさにそれが私どもとしてしっかりとこれは謝罪をしなくてはいけない」
2024年、無罪が確定した袴田巖さんを巡っては、再審=裁判のやり直しが行われるまで長い時間がかかったことから、制度の見直しを求める声が上がっています。
こうしたなか、鈴木法相は30日の記者会見で、袴田さんの姉・ひで子さん(92)と29日に都内で面会し、おわびしたと明らかにしました。
袴田さんが43年以上、不安定な状況に置かれたことや、再審までに極めて時間がかかったことについて、法務大臣として心からお詫びしたということです。
「再審制度」を巡っては法相の諮問機関「法制審議会」の部会で見直しに向けた議論が行われていて、30日に開かれている部会にひで子さんが参考人として出席し、委員からヒアリングを受けています。