「静岡の源流から駿河湾へ」 川から深海に続く「命の流れ」表現 松坂屋静岡店の水族館で新展示

駿河湾や静岡市の河川に生息する生物を集めリニューアルした水槽=静岡市葵区のスマートアクアリウム静岡 松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館スマートアクアリウム静岡は26日、開業3周年を記念し地元の河川や海に特化した新展示を始めた。「静岡の源流から駿河湾へ」をテーマに、特別展示を含む九つの水槽を新装し川から深海に続く命の流れを公開する。
 「駿河湾の生物」エリアでは、ガンガゼなどウニ類やカクレクマノミ、沼津市の内浦湾で採集したサンゴに加え深海に生息するオオグソクムシを展示した。東海大海洋科学博物館が提供したラブカなどサメ類の標本も見られる。オオグソクムシを初めて見た同市清水区の梨本康太さん(9)は「意外と大きくてびっくり」と目を輝かせた。
 巴川などから採集した淡水魚を集めた「静岡市の河川とその問題」エリアには、市内に定着が確認されているタイリクバラタナゴの特別水槽も設置。外来種問題についてパネルで解説している。小坂直也飼育課長(36)は展示の狙いを「静岡の豊かな自然環境を知ってもらいたい」と説明した上で、「海水温上昇による生態系の変化や外来種の適正管理など、河川や海の問題を考える機会になれば」と話す。

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