
「駿河湾の生物」エリアでは、ガンガゼなどウニ類やカクレクマノミ、沼津市の内浦湾で採集したサンゴに加え深海に生息するオオグソクムシを展示した。東海大海洋科学博物館が提供したラブカなどサメ類の標本も見られる。オオグソクムシを初めて見た同市清水区の梨本康太さん(9)は「意外と大きくてびっくり」と目を輝かせた。
巴川などから採集した淡水魚を集めた「静岡市の河川とその問題」エリアには、市内に定着が確認されているタイリクバラタナゴの特別水槽も設置。外来種問題についてパネルで解説している。小坂直也飼育課長(36)は展示の狙いを「静岡の豊かな自然環境を知ってもらいたい」と説明した上で、「海水温上昇による生態系の変化や外来種の適正管理など、河川や海の問題を考える機会になれば」と話す。