
直近2週間の患者は10~14歳が38%、5~9歳が24%、1~4歳が14%となり、中学生以下が多数を占める。県によると、自然免疫や体力がある大人は重症化しづらいが、生後6カ月以下の乳児は呼吸困難による心肺停止や肺炎・脳症などの合併症を併発するリスクがある。県担当者は「ワクチン未接種の乳児がいる家庭では、せき症状があるきょうだいは乳児に近づかないようにしてほしい」とも話す。
子どもを中心に激しいせきが続く百日ぜきは、百日ぜき菌が原因で、飛沫(ひまつ)感染する。風邪症状から始まり、次第にせきが増えて激しくなる。治療には抗菌薬やせき止め薬が使われる。
患者報告が全数報告となった2018年以降、県内の年間累計患者数が最も多かったのは19年の1116人。同年の流行は5カ月ほど続いた。その後は新型コロナ禍で患者数が減り、24年から増加傾向となっていた。県は今月18日に流行入りを発表した。