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【評】清水は横浜Mに3―2で勝利した。
序盤は互いにボールを保持し合って一進一退の攻防。決定機を作れない中、前半29分にペナルティーエリア内でキープされ、フリーの選手にシュートを打たれて先制された。攻めても良い形のシュートはなかった。
後半開始から3人を交代。6分に追加点を奪われたが、9分にMF中原の直接FKで1点を返すと26分にオウンゴールで同点。37分にMF乾がミドルを決めて逆転した。
■後半投入で見事初得点 4試合ぶり白星もたらす
けが人続出の苦境を見事な逆転劇で乗り切った。清水は後半の3得点で2点差をひっくり返し、リーグ戦4試合ぶりの勝ち星。秋葉監督は「最後までファイトし、ようやく興奮するゲームができた。全員でつかんだ勝利」と喜びを爆発させた。
主役は後半開始から投入されたMF乾だった。今季ここまで得点がなく、「元々シュートは下手。やり続けるしかない」と自分に言い聞かせていた中、2―2の後半37分にドリブルから華麗なミドルシュートをサイドネットに突き刺した。1点を追う後半26分にはCKで相手のオウンゴールを誘い、「苦しい状況からひっくり返せた。勝ちきったことは自信を持ちたい」と喜んだ。
■厳しい台所事情…悪いムードを中原弾が一蹴
中3日の前節川崎F戦での退場処分でDF北爪は出場停止。けが人や疲労も考慮して先発を5人変更した。後半の開始からMF宇野が本職ではない右サイドバックに入るなど台所事情の厳しさは明らかだった。
課題の後半立ち上がりにまたも失点し、嫌なムードが漂った。だがそれを振り切り、流れを呼び込んだのはMF中原の左足。失点から3分後、ゴール正面やや左のFKを直接ねじ込み、移籍後公式戦初得点となった。
今季初の逆転勝ちで迎える次節は8連戦の最終戦。リーグ戦7戦負けなしで首位の福岡をホームに迎える。勢いに乗ったオレンジ軍団は止められない。