磐田と掛川の2市長選、現新一騎打ち 袋井、伊豆の国は無投票再選

有権者数(12日現在) 任期満了に伴い「ミニ統一地方選」として行われる磐田、掛川、袋井、伊豆の国の4市の市長選と市議選が13日告示された。市長選は磐田、掛川ともに現職と新人の一騎打ちの構図で選挙戦に突入した。物価高やトランプ関税で揺れる地域経済の活性化や、平成の大合併から20年が経過して加速する人口減対策などについて論戦が交わされる。袋井と伊豆の国は無投票で現職の再選が決まった。市議選は磐田、掛川、袋井の3市で選挙戦となった。伊豆の国は定数と同数が届け出て、無投票で17人の当選が決まった。2市長選と3市議選は20日に投開票が行われる。

 磐田市長選はいずれも無所属で、再選を目指す現職の草地博昭氏(43)と、元市議で新人の柏木健氏(56)が立候補し、2017年以来8年ぶりに選挙戦となった。現市政への評価、歯止めがかからない少子化対策が主な争点。
 草地氏は1期目に引き続き、子育て・教育環境や防災・減災対策の充実などを政策の軸に掲げる。柏木氏はふるさと納税制度を活用し、プレミアム商品券など物価高対策に注力する主張を展開する。
 定数26の市議選は、現職22人、新人12人の計34人が立候補した。

 掛川市長選はいずれも無所属で、現職久保田崇氏(48)と不動産会社社長の新人平出隆敏氏(55)が立候補した。団塊世代の高齢化の進行を見据えた持続可能なまちづくりや、一部事務組合が運営する廃棄物処理施設の建て替え計画などが争点になる。
 久保田氏は防災やごみ減量など各種施策の着実な推進に加え、次世代公共交通導入や移住促進を訴える。平出氏は廃棄物処理施設を巡る計画の再検証やエコパへの野球場誘致を掲げ、新発想の市政改革を目指す。
 定数21の市議選は、現職16人、新人12人の計28人が立候補した。

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