西伊豆町長選、現職が無投票3選 西伊豆町議選と森町議選も告示、選挙戦へ

支援者から花束を受け取り、喜ぶ星野浄晋氏=15日午後、西伊豆町仁科

 任期満了に伴う「ミニ統一地方選」のうち、西伊豆町長選と町議選、森町議選が15日、告示された。西伊豆町長選は現職の星野浄晋氏(47)以外に届け出はなく、無投票で3選が決まった。無投票は2005年の旧西伊豆町と旧賀茂村の合併後初めて。定数10の西伊豆町議選は13人(現職6、新人7)、定数12の森町議選は14人(現職9人、新人5人)が立候補し、いずれも選挙戦に入った。
 星野氏は、自民党県連、国民民主党県連、連合静岡から推薦を受け、地元観光関係者を中心に幅広い支持を集めた。防災力強化のほか、子育て支援や産業振興を訴えた。3選が決まると支援者から花束を受け取り、「少子化に歯止めがかからないことが最大の課題。若者のUターン・Iターンを促進し、住んでよかったと思えるまちづくりを進めたい」と決意を述べた。
 西伊豆町議選の投票は、20日午前7時から午後7時(一部地域は同4時)まで、森町議選は同日午前7時から午後8時まで行われ、いずれも同日中に開票する。期日前投票は16~19日に実施する。14日現在の選挙人名簿登録者数は西伊豆町が6011人(男2854人、女3157人)、森町が1万4267人(男7016人、女7251人)。
 星野 浄晋氏(ほしの・じょうしん)
西伊豆町出身。合併前も含め町議を4期務めた。2017年の町長選で初当選した。立正大卒。田子
命最優先の防災推進
 「認定こども園移転も防災も道半ば。10年、20年先を見据え、やるべきことを進めていく」。2期8年間で進めてきた津波避難タワー建設を推し進めるほか、長年停滞している2認定こども園の移転も3期目でやり遂げることを目標に掲げた。
 町長就任以降、津波避難タワーを5基整備。半径200メートル以内に高台がない地域への建設を進めていて、2025年度も仁科地区に1基建設する。「避難所や医療体制の整備など防災上の課題は多いが、まずは命を最優先で守る」
 津波浸水区域内にあり、長年移転先を巡って議論が続く2認定こども園については、「危険な場所に子どもを送り出す保護者の不安は大きい。1日でも早く安全な場所へ移す」とする一方で、具体的な方針については、「まずは現在調査中の建設候補地の結果を待ちたい」と言及するにとどめ、慎重な姿勢で臨む。また、「若者の働き口創出や高齢者福祉の充実にも取り組む」と強調した。
 合併前を含め町議を4期務め、2017年に町長に初当選。休日は、野球クラブに通う中学生の娘と小学生の息子の送迎や練習に付き添っている。

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